観てきましたよダッシュダッシュ



『ラーゲリより愛を込めて』



※以下、映画の感想なので、ネタバレ含みます。これから観る予定のある方は回れ右スターしてくださいにっこり



どうせお涙ちょうだいな感じなんだろニヤリ絶対泣かないぜ?(謎のプライドw)って気合い入れて観たんですが、


いや~、、、



あれで泣かない日本人はもはや非国民だわ、、悲しい悲しい悲しい悲しい


どこまでが事実に基づいているのかはわからないけど、最後の遺書のくだりは号泣ものでした。あれだけの文章を分担して暗記するなんて、並大抵のことではないのにアセアセ


ニノ演じる、どんなときでも希望を捨てない山本に心打たれた観客は多いのではないでしょうか。


ラーゲリ(収容所)という、日常とはかけ離れた、肉体的にも精神的にも追い詰められるような場所。


「え?これって『戦後』のことだよね?」


と何度も疑問が湧きました。


確かに【シベリア抑留】とは教科書に載っていたけど、本当にさらっと習った記憶があります。その時は「へぇ、日本人が拘束されて労働を強いられていたのか」と、飽くまで『勉強』として『暗記』していたのですが、映画鑑賞中にハッとしたんです。


「これ、『ノンフィクション』なんだよなぁ」



鑑賞中、なんで?どうして?と理不尽に思うシーンがたくさん出てきます。


戦争って、理屈じゃない。


自分と同じ日本人がこのような目に遭っていた事実が、悔しくて悔しくて。


当時の若者は社会主義に憧れ、革命を起こしたとされるソ連にも強くシンパシーを感じる者が多かっただろうから、そのギャップによるショックも大きかっただろうなと思います。


それでも山本は、希望を捨てず、周りを巻き込み、変えていく。



戦争で酷く心を病み、自分は卑怯だと思っていた松田(松坂桃李)。

戦争で人間を諦め、高圧的な態度を取っていた相沢(桐谷健太)。

ラーゲリで追い詰められ、仲間を売ってしまった原(安田顕)。

足が不自由で読み書きが出来ない、新谷(中島健人)。


この四人のエピソードを知った上で、あの遺書の配分は本当にずるい。泣きます。まじで。


シーン的には多くはなかったのですが、夫が生きて帰ってくることを信じ、希望を持ちながら、健気に生きる妻のモジミ(北川景子)の姿にも、涙腺崩壊しました悲しい悲しい悲しい


心配や不安が全くない、なんてことは絶対にないはずなのに、それでも、辛いときこそ笑顔で希望を持って、それぞれの場所で生きている夫婦を観ていたら、何とも言えない気持ちが込み上げてきて、もう(思いだし泣き)アセアセアセアセアセアセ



山本が言った台詞で、心に残っているものがあります。


山本がアメリカの歌を口ずさむシーンで、同じ収容所に居る仲間から「山本さんはロシア(山本はロシア文学が好きでロシア語も堪能だった)じゃなくてアメリカが好きだったんですね」と言われたときに、「いい歌に、国は関係ありません」(台詞は曖昧ですがこんなことを言っていた記憶があります)と返すんです。


ほんとそうだよな、って。こういう考え方が当たり前になれば、戦争なんてなくなるんじゃないかなってまじで思いました。


いやでも、こんな過酷な状況でも、歌をうたえるメンタルよオエーオエーオエー



この映画は、本当にたくさんの人に観て欲しい。

特に若い人にっこり


私の亡き祖父は戦争経験者で、まだ幼い私に色々と戦場での体験談を話してくれましたが、


「戦争なんて、昔のことじゃん笑笑」


当時はそう思って、ふ~んと聞き流していました。本当に後悔しています。貴重な話だったはずなのに。戦時下を生き延びた祖父がいたから、私がここにいるのに。


これから戦争体験者の方はどんどん減っていき、当時を語れる人間がいなくなり、完全に平和ボケしてしまいそうな日本人よ。



私は都市伝説信者や◯翼など、偏った思想の持ち主ではないですが、なんとなく、自分が生涯平和ボケしたまま過ごせる国ではもうなくなってきているのかなと感じます昇天


いつも危機感を持ったまま生きるのはしんどいですが、🇺🇦や🇷🇺、🇨🇳や🇹🇼のことを他人事だと感じるのはもうやめようかな、と。




とりあえず、




ケンティーやニノのファン、劇場においでびっくりマークびっくりマークびっくりマーク