『あえて』の美学
『あえて』
このワードを用いると
通常ありえないようなことも、
たちまちもっともらしく肯定できる便利なフレーズに。
よって
以前いた職場では、
この『あえて』のマインド発想での
商品展開や商品紹介、最終的には『あえて』を口にすることも
絶対NG指令がでる始末でした。
でも。
ボクはこの『あえて』の美学に魅了されたくち。
クラフツマンシップを感じたり、クリエイティブに魅せられるなかに
ひねりがあったり、工夫があったり、驚かされたり・・・
ファッションが進化していく過程で、
この『あえて』は欠かせない美学に思えてなりません。
なので、この『あえて』を感じる
大好きなアイテムを少しずつご紹介してみようかなと。
まず。
今シーズン購入した
ピエール・アルディのムートンブーツ
今日のようにこう極限に寒い日には
うってつけのムートンブーツ。
快適性をとことん追求した『あの』カタチが
この手のブーツの王道ですが・・・
※某媒体で、この手のブーツはひとにとっての快適性は抜群
でも『ファッションへの冒涜だ』とばっさり・・・![]()
ここは『あえて』
着脱するのに時間がかかっても
デザイン重視の『ストラップ』を多用したレースアップ型をチョイス。
快適性を追求した素材で創られてるのに
あえて、
着脱にストレスを伴うストラップ&レースアップディテールで
きゅっと身も心も引き締めてくれる。
外面もファインで
クレープソールでやわらかな履き心地を形成しつつも
ラストはここの得意な、シェイプも美しいスマートフェイス。
見事なオポジットミックス。
エレガントなのに、もこもこムートン。
もちろん表にひびくことなく、スマートにぬくぬく。
人間でたとえたら
外面はしっかりしてるのに家に帰ったら、甘えん坊。
的な
ギャップの魅力があるということでしょうか。
インテリアでたとえたら
こたつ生活をしたい気持ちをぐっとこらえて
床暖房でしっかりあたためる代わりに、
怠惰になりそうな生活スタイルは遠慮しよ。
的な
『意志』を貫こうとする宣誓のような・・・。
だんだん収拾つかなくなりそうな。
こんな『あえて』にとりつかれているというわけ。
オトコも30半ばにもなると
『あえて』の意志をもったもの選び
『あえて』を感じさせるもの創りに触れ
あっと驚かされもしなければ
あれこれと知恵もつき、目も肥えてしまったわけで
ちょっとやそっとじゃ、
『ココロ動かされないんだなぁ』というところでしょうか。
だから、ぐさっとささったアイテムとの出会いは
また喜び倍増なわけですよね。
『あえて』のナイスアイテム。
また書いてみよう![]()
ではでは
こつかもとひろ


