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“衣”の意義

いま。


“衣”の意義をあらためて見直しました。


医療や食糧といった必然的に求められるものと異なり

この状況下で最優先事項ではないのでは?、いまは服どころではない?

というような自粛にも似たスローで静かなながれを肌で感じています。


都内のコンビニやスーパーなどでは従来にない品薄状態が未だ続く反面

百貨店や専門店などは営業時間短縮、棚に溢れる新作の数々。


衣の現場にいるものとして

衣のもたらす大きな可能性にあらためてかけていきたいから

衣の意義を再考してみました。


義援

支援

団結

宣誓

安全

安心

衛生

快適

防護

防寒

節電

至福

幻想

希望

勇気

元気

笑顔

...


各方面の早急なアクションにより

世界中でいま義援金を募るためのチャリティ販売が行われています。


服の制作過程を知る者として

その早さに驚かされたのがラルフローレンの希望ポロ


企画デザインからサンプルアップ、ビジュアル撮影から販売へと

このサイクルを最短で行ったのは支援の思いが強いからこそでしょう。


このアイテムに関しては

個々の趣味趣向のもとあらゆる乱暴な意見を目にしましたが

この趣旨を理解し、真摯にこの現実をとらえているのであれば

完成形に対し個人的な見解を軽々しく表に発信してしまうのは

ポイントがずれずれにずれていると感じてしまうのですが...

とにかく非常に残念な意見が多く表にでたのは確か。


通常のファッションは

もちろん個々の趣味趣向により自由に楽しんでいただくもの。


チャリティアイテムへの様々な意見は、逆からとらえれば

ユーザーからの期待値の高さのあらわれなのでしょう。


衣にまつわるすべてがいま

あらためて期待されているんですよね。


なんにせよ

ボクはこのプロジェクトに脱帽です。


ファストファッションブランドからラグジュアリーブランドまで

オンライン販売の売上を全額義援金に寄付という流れもありました。


国内からも続々とチャリティ目的のリリースがつづき

Tシャツ単体で億単位の金額を募っている。


コンセプトTシャツなどの衣料は

身につけるものの宣誓・意志表明へとつながり

また目にしたものへのメッセージとなり団結がうまれる。


被災地の方々にとっては切実であろう

からだを防護する安全面の確保や機能素材を用いた

アイテムにより防寒につながる第二第三の皮膚の役割による安心感。

そしてなにより清潔・衛生を保つうえで大切なもの。


快適に過ごすうえでの機能に優れたアイテムも世にはたくさん存在する。

お年寄りが着やすい下着、からだの不自由な方の着やすいユニバーサルデザイン。


軽くあたたかい素材のアウターなどは

防寒につながり、結果節電を補助する役割も担ってくれた。


おそらくこの夏の暑さに対する節電を補助する役割も

担ってくれるクール素材のアイテムが重宝されるであろう。


子供たちに勇気や元気、また笑顔を取り戻してくれるであろう

キャラクターデザインのアイテム。


明るいカラーのアイテムを装うことで憂鬱さを払しょくできたり

身につけることで変身できる夢も見られたり。


大人もしかり、自己を表現するものとして大きな役割を担ってくれる。



笑顔になる。



世界中がひとつになる。



アパレル各社が義援金のほかに

衣料自体を被災地の方々へ届ける理由。


もっともっと

もっとたくさんの思いが詰まっているはずです。



幻想的な夢や希望を与えてくれる

衣料の現場を本当のファンタジーにしてはいけません。


サイクルのひとつでもがくるってしまうと

崩れてしまう母体もでてくるでしょう。


被災地には衣料をささえてくれている

たくさんの工場も存在しています。


それを報じる雑誌などの紙や印刷を担う工場もまたしかり。


いつの日かまたともに歩めるよう

いまこの歩みをとめてはいけません。


だから

この仕事に従事する者のひとりとして

これからも無限にひろがる可能性にかけていきたいと思う。



“衣”は必然であり必要性により成り立つものと確信しているから。



ファッションの力を信じているから。




untlim 小塚 源大