先日、興味深い本「デモンストレーション物理学, 河盛阿佐子(編著)」
を見つけましたので、今回はその本の感想文を書こうと思います ![]()
(感想文を書くような本ではないかもしれませんが….)。![]()
![]()
この本には、高校~大学で学ぶ物理の基礎的な内容(力と運動、熱現象、
波動、光、電気と磁気)が、分野別に書かれています。
著者の欄を見てみると、生物物理を専門にされている先生が多いようです(偶然??)。
率直な感想を申しますと、易しい(優しい?)本です。![]()
大学の教授陣の著作にしては珍しいとおもいます(笑)。![]()
例えば、通常このような本には、微積分が(これでもかとばかりに)
ふんだん盛り込まれおり、数ページ程度読むと、
もうついていけなくなるのが常です(….よね?)。![]()
![]()
が、この本には微積分の式はほとんど見受けられません。![]()
だいたい、数式じたいが非常に少ない。そして、図や絵が非常に多い
(本は白黒二色印刷ですが、付属のCD-ROMにカラー図が収録されています)。
なんか、最近の高校物理の教科書を見たときに受けた印象とよく似ています。
私はこの本を読んで、「ゆとり教育の波が大学にも押し寄せているのか?」と、
邪推してしまいました(笑)。←実際そうなんでしょうねェ、…たぶん。![]()
一方、この本は、あくまで初学者向けの本です。
微積分を好む物理の専門家や 大学上級生が読むには物足りない内容でありましょう。
もっとも、デモンストレーションの授業を企画されている高校や大学の先生方は、
参考にできるかもしれませんが…極めて少数派?
また、量子論や相対論、統計等については詳しく触れられておりません。![]()
繰り返すようですが、あくまで入門書です。
ひょっとしたら絵が多すぎて、うっとおしく思う人もいるかもしれません。
かゆい所に手が届かないような印象を持つかもしれません。![]()
それでも私は、この様な(とことん物理初学者向けの)書物が、
あってもよいのではないかと思います。![]()
![]()
通常このような本は、教科書というより読み物的な書になってしまいがちですが、
この本はギリギリ(あくまで私の感覚ですが)教科書です。![]()
したがって本書は、本格的に物理を学ぶきっかけには、稀有な、
非常に有益な本だと思うのです。
この本のはしがきに記された、
アインシュタインの言葉が、意味するように…。