サヨナラ、卯月
そら来た、皐月
あっという間に5月の君がやってきた。
いつも以上に、時が早足だったせいで
飛び級した気持ちにすらなる。
ただ漠然と過ぎ去る日々を
失ってたまるかと、必死にもがいていた4月。
それはそれで
自分の中で見つけられた
小さで細やかな灯りを
大切にしようと想う感覚は
ある意味かけがえのないものだった。
さぁ、5月。
ここから、どう生きるか。
自分の輪郭を見つける旅は、果てしない。
今まで決して
自分のことを疎かにしていたつもりはないけれど
ここまで否応無しに
『自分』としか対面しない時間なんて、
今までなかったから。
食べるもの一つとっても
『これを食べたら、太るぞ』
『やめておこう』
『いや食べたいな』
『なんで我慢できないんだ、お前は』
『あーあーあー結局食べちゃうんだよなぁ私ってやつは』
という、怠惰な自分にがっかりしたり
毎朝のヨガ筋トレのルーティンの結果が少しでただけで舞い上がって、腹筋割れたぁー!わーい!て言いながらまた結局お菓子食べて数日で腹筋の筋が消えたり
おいおいおい
私の巣篭もりライフは完全に
“食”との戦いになってやしないか!?!?
と、“鏡に映ったあなたとわたし”で押し問答を繰り返したりもするわけだ。
【何かに追われる生活】は
とても窮屈で、切迫してて、
あー!もーやだぁー!焦るー!てなると思ってたけど
【何かに追われたい生活】ていうのは
どこか虚しく、欠けていて、
あー!やだぁー!なんか焦るー!てなるんだなぁ。
人ってバランスが、命よね。
結果、ひとりっ子で鍵っ子だった私は
東京巣篭もりライフ、
意外とイケてしまってるわけだけど。
でもやっぱり、
舞台や映画を観に行って
あそこのシーンはああ感じたよねー
私はあのシーンめちゃ好きだったわー
○○さんはマジでやばいな、最高だなぁ
とか観劇後の熱を発散させながら
ただ無防備に
汚い居酒屋で、ハイボールを頼んで
「焼き鳥は、全部塩で」て言って
やばーいもう終電だーと嘆いて
別れ際無駄にハグして
「また近々で〜」とお決まりのフレーズ言って
何度も振り返って手を振って
今日も飲み過ぎたけど、、、
まっ楽しかったからいっか!!
て、
吐露させてくれよぉぉおおお!!!!
コロナさんよぉぉおおお!!!!
という想いは変わらない。
2020年、皐月。
どう生きようか。
そんなことを強く考える
5月1日。晴天なり。