『灯り』

 

 

一体どれくらい時が経てば

人間は動物みたいに自分自身を愛せるようになるのだろう

 

一体どれくらい時が経てば

全ての知的生命体が

我が子を自分と同じくらい

大切に育てることができるようになるのだろう

 

たった一つの小さな灯りを灯し続ける子どもがいて

大人たちは良かれと思って

その燈火を消して回る

 

子どもはいつしか大人になって

子どものころの記憶を忘れる

 

大人は時々思い出す

心の奥の小さな痛み

小さく深い、消えない痛み

 

この世が暗黒の世界にならないように

消えそうな火を心に灯し

どこかで今日も産声が上がる

 

人類全てがその知能を

愛のために使うようになる日が来るのには

あと何年必要なのだろうか

 

By  海野 藍