パリで買った５０１
〜番外編〜
今日は時計のお話はなしです。
私は洋服が好きで、好きで
どうしようもない程好きでした。
ピークは大学生の頃ですね、
当時インポートセレクトショップで
バイトしていました。
まだまだ情報も商品も日本では
少ない時代でした。
イタカジ
フレンチ
って流れで。。。
当時（１９８０年代の終盤）
リベルト
シェビニオン
シピー
などのフランスブランドを
お店で扱っていました。
おそらく代理店もないような時代かな〜
個人でやっているような
バイヤーさんが
店に商品を持ってきては
パリのファッション事情を
聞かせてくれました。
パリの若者は
”アメリカに憧れている！”
このフレーズが強烈でした。
フランスのブランドはアメリカの
ブランドを参考にして作っている。。。
当時アメリカの商品の方が
日本には圧倒的に多く入って来ており、
値段もヨーロッパものよりも
安かった。。。
例えばリーバイスの５０１は
大体８０００円前後
かたやフランスブランド
のジーンズは
１３８００円って感じ
これが現地では当然逆転しており、
ヨーロッパの５０１は
１００００円以上する！！
そのころは欧州から見たアメリカ
を再現したフレンチブランド
が最高にカッコ良かったんです。
バイト代の殆どを洋服に
注ぎ込んでいた狂乱の時代が
終わり、
２７歳で会社を辞めました。
ニュージーランドでワーホリ、
その後オーストラリア、マレーシア、タイ
そこからヨーロッパに渡りました。
約１年と３ヶ月の逃避行やね〜
大好きだったパリには
１ヶ月滞在しました。
パリの貧民街の安宿で
ふと当時の頃を思い出しました。
ヨーロッパの５０１は
１００００円以上する！
そうだパリで５０１を買おう！！！
そこでクリニャンクール
の蚤の市に出かけました。
何も高い５０１をわざわざここで買わんでも。。。
っとは一切思わなかったんです。
”パリで買った５０１”っていうのが
ええんよね〜
プラプラ歩いていると
野外で大量の洋服を販売しているブース
を発見
ジーンズ（殆どがリーバイスの古着）
がラックに無数に掛かっていました。
興奮しましたね〜
物色していると
大柄な黒人の店員さんが
フランス語で話かけてきた。。。
それがカッコええのなんのって〜
なんとなくフランス語＝白人
って勝手なイメージがあった、
かつてフランスは北アフリカを
植民地にしていたな〜
リアルに世界史を実感しました。
もちろん大学で履修した
第２外国語のフランス語は
話せる訳もなく。。。
店員さんのフランス語を
なんともカッコええな〜
と思いながら
最終的に１本を選びました、
確か７０００円くらいだったかな〜
当時大阪のアメリカ村界隈の
古着屋さんでは
レギュラーの５０１は
４９００円〜５８００円で
とても状態のいいのが買えました。
＊これは参考写真です＊
帰国したら
どういうふうに
さりげなく
”パリで買った５０１”
って言えばええかな〜
って考えながら
ヴェルビルの宿に戻りました。
もうその５０１は履き潰して
手元にありません。
今でも古着の５０１を
見ると
ゴミだらけの通りに
わんさか移民が歩いている
あの街を鮮明に思い出します。
今はおそらく綺麗になってるのかな〜
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