　元々は沖縄のみで限定販売された曲。ボーカルの宮沢和史さんが沖縄民謡の素晴らしさに刺激されて、沖縄方言で歌ったのがこの曲なんだけど、ファンの要望に応え、標準語で歌った全国版も発売された。これにより「星のラブレター」が代表曲だった彼らのイメージがガラリと変わった時でもあります。

　さらにこの曲はアルゼンチンでも発売されたようですが、なんと、現地語でカバーしたものよりも、日本語のままでカバーされた方が大好評だったとのこと。まさしく全世界で愛されている曲ですね。

　ただウィキペディアを読むと、この曲に関しては否定的な意見もあったようで、元々「島唄」とは鹿児島県奄美諸島の民謡を表していた言葉なのに、この曲にヒットにより「沖縄＝島唄」という間違ったイメージが定着したとか、「島唄」という表現を日本国本土の人が安易に使ってほしくないという意見があったそうだ。

　気持ちはわからないことではないが、そういう物の狭い見方はちょっとね…と思う。この曲のおかげで、そういった島唄というジャンルにスポットが浴びたのも事実だし、そういった民謡テイストを取り入れたアーティストもいる（吉川晃司さんの「GIVE ME A BREAK」のラスト部分）。

　そして俺が何よりも思うことは，宮沢和史さんはこの時点で沖縄音楽の素晴らしさを知っていたことなんですよ，その証拠にこの曲から約１０年後，オレンジレンジやモンゴル８００，ｋｉｒｏｒｏ，ＢＥＧＩＮといった沖縄出身のアーティストが売れた来たんですから。だから宮沢さんは「１０年先の邦楽界を詠んだアーティスト」だと思いますね　

「島唄」THE BOOM（修正版）