ここ数ヶ月,俺のブログ記事で一番アクセス数があるのが実は「MBCを退社したアナウンサー~その2」。 MBCとは鹿児島で初めての民放放送局である南日本放送のことなんだけど,ここ数年は毎年アナウンサーが必ず1人は辞めていく現状が続いている。アナウンサーとしての基礎を地方テレビ局で学び,そろそろ中堅として後輩を引っ張って欲しいと思った途端に,フリーアナウンサー事務所へ取られるか,出身の放送局で帰ってしまう。悪い言い方をすれば「踏み台」状態となっている。

 

 

 

(映像紹介)鹿児島実業の新体操部とのコラボで,鹿児島市紹介のCM.。 鹿児島実業の男子新体操部といえばユーモア溢れる体操が有名で,近年は全国でも話題となりつつある。大会でも「鹿児島実業の男子新体操部が始まるよ」となれば,会場を埋め尽くすほどのギャラリーになるみたい。今でこそ認められているが,ユーモアを取り入れた体操は当初,頭のお堅い人から「真面目にやれ」と監督は怒られたそうだ。

 

そんなMBCだけど,テレビもラジオも鹿児島では高視聴率をたたき出している。何しろ,去年は「地方制作番組で常に視聴率20%を叩き出すオバケ番組」としてヤフーでも取り上げられたくらいだ。そのうえ,ラジオでは南海キャンディーズの山里亮太さん,ラジオ評論家で有名な「やきそばかおる」さんもradikoで聞いて激プッシュしている番組がある。そのMBCで不動の地元制作番組と言えば

 

○テレビ部門

・MBCニューズナウ

 1976年から始まった報道番組。長年続いているだけに担当アナウンサーの入れ替わりは激しいが,地元のニュースを一番わかりやすく放送していると思う。

 

 

・ど~んと鹿児島

 1984年から放送されている地元の特産物やお店,話題のスポット等,「いろんな角度から見た旬の鹿児島」を紹介する番組。今でこそ,そのスタイルが確立しているが,たしか1987年頃(バブル絶頂期寸前だったと思う)の1年間だけ,当時,和田アキ子さんの「はひふへほ~」のモノマネで売れていた吉村明宏さんを迎え,アタック25みたいなクイズ形式番組になっていたことを今でも覚えているが,その頃はハッキリ言って面白くなかった。

 

 

・TEGE×2(てげてげ)

 もしかするとこの言葉を聞いたことがあるという人がいるかもしれませんが,「てげ」とは鹿児島弁で「適当」という意味で2010年から始まった番組。ど~んと鹿児島は渋めの内容で年配の方も楽しめる番組に対し,こちらは若者をターゲットにした,肩を張らないゆる~い感じがコンセプトなことから「てげ」を引用している。なお,鹿児島人は強調する場合,二重表現する習慣があるため,「てげてげ」となっている。例えば「せごどん」でご存じ,相手に凄く同調するときに「ですです」というようなもの)。

 

(映像解説)

これは「テゲテゲーミング」という番組で,「TEGE×2(てげてげ)」よりも更にゆる~い番組。そのためか,深夜に放送されている。同じテレビ局所属のタレントから,「好きなゲームやってギャラ貰うってどういうことよ(笑)」と,うらやましがられていた。

 

 

 

 せごどんの影響か,鹿児島出身の人がつい「ですです」というと,県外の方は凄く喜ぶらしいですね,「本当に言うんですね」って。鹿児島の人にとっては普通に使うので,逆にビックリするけど。