個人的なこと言うと、「TREE」「GUYS」「RED HILL」は3部作的なイメージがある。当の本人たちも最初はそういう形で作ったわけではないと思うのだが,リアルタイムで発売されたときの初回盤は同じ形態(特殊ケース,ブックレット付き,フォトアルバム型のCD収納ケース)だったし、のちに彼らがレコード会社を移籍、新しいレーベルでこれらのアルバムが再販された際には「3部作」という表現で発売されていた。その3部作の中で、俺的に一番嫌いなのがこのアルバムだったりする。
 

 

 前作「TREE」が、良い意味で俺の期待を裏切ってくれて、物凄いお気に入りのアルバムだった。それに続くシングル「no no darlin’」のヒットや、「GUYS」のPVも頻繁に流れ、「こりゃあ、次のアルバムも、「TREE」以上のお気に入りのアルバムになりそうだな」と個人的にはそう思っていた。

 だが、ミーハーな俺にはこのアルバムはちょっと受け入れがたかった。それはバラード主体のアルバムだったからだ。「根っからのチャゲアス好き」という人は「このアルバムが最高傑作」という意見が多く,本人たちも「納得がいくまで,じっくりと作ったアルバム」のようで、絶対人間の耳には聴こえない細かい部分までこだわって作ったアルバムなんだそうです。だから長年ファンだった人にはチャゲアスらしいアルバムだと思うんでしょうね。

 ただ,俺的には「TREE」のようなアップテンポナンバーを多く聴きたかったんですよ。それでいて「GUYS」が頻繁にオンエアされたから余計に期待してしまったんですよね,「だったらこのアルバムのPVとして,最初からGUYSを流さないでくれよ」というか。

 

 そんないい加減な気持ちだったせいで,ある日,CDプレーヤー隅っこにアルバムをぶつけて傷を付けてしまい、その傷の部分が丁度「WHY」という曲の部分で、再生すると音が飛んだり、何度もリフレインしたりとなったので余計にこのアルバムを聴かなくなった。



 

GUYS
 このアルバムのタイトルチューンでもあり、リード曲でもある。ミーハーな俺は「こうったタイプのアップテンポ曲が、アルバムには何曲も入っているだろう」と思ったのですがね。

 この当時、根っからのチャゲアスファンだった友人は「フェイドアウトしながらASKAが歌っている部分が歌詞カードに載ってないんだよね~」と言っていたが、俺が「ブックレットの最初に「ASKAの詩集」みたいなのがあって、そこに歌詞が載っているよ」と教えてあげたことが今でも記憶に残っている。その後、友人がカラオケでこの曲を歌うと、この部分を記憶して最後まで歌っていたのは言うまでもない。というか,ファンならレンタルで済まさずにCD買えよ!って思ったけどね(笑)。

 

 



 

野いちごがゆれるように
 ブックレットの解説書に「10年後の自分へ向けた歌」という事を書いてあった記憶がありますが、今聴いてASKAさん本人はどう思ってんだろう…。実際にこのアルバム発売から10年後,不仲説やCHAGE&ASKAとしての活動自体の目処が立っていない状態に陥るなんて誰が予想出来たであろう。そして2019年9月にはASKAさんが脱退するという事態になるなんて・・。


 

If
 このアルバムプロジェクトへ向けて発売された第1弾シングル。てっきりシングルバージョンを意識していたのだが、これもバラードバージョンへと変更されている。彼らの温かさが伝わってくるバージョンであるが、俺的にはシングルの方が好きかな。

 

 


 

光と影
 聴いているだけでCHAGEが歌い、隣でASKAがハモっている姿が想像出来そうな、「CHAGE&ASKAという二人の男性ボーカルユニット」スタンスに非常にマッチした曲。CHAGEは当時「MULTI MAX」というプロジェクトでも活動しているが、とてもマルチマックスでは歌えない(似合わない)曲だと思います。


 

HANG UP THE PHONE
 この曲は何となく覚えてるんですよね・・。ホーンセクションをフューチャーしてて、前作「TREE」にはなかった、フュージョンっぽい曲だなと。この投稿をするにあたり、ユーチューブでライブ映像を観たのですが、この曲はライブ向けのような気がしますね。この曲の良さはライブに行った方がより理解できる・・みたいな。

 

 
だから…
 ユーチューブにもニコ動画にも投稿がなく、ちょっと思い出せない曲。


 

WHY
 大人の世界をグッと盛り上げるムーディな曲だと思います。豪華なホテル内でそっと囁くように流れるBGMみたいな曲。で、先ほど述べた通り、CDに傷を付けてしまった部分とは最初の「感じて~た~」で、このフレーズばかり流れたことがあった。


 

今日は…こんなに元気です
 シングルのカップリングになっていたと思います。これはシングルと同じバージョンじゃなかったかな。CHAGEさんの優しさとマイペースさが出ていた優秀曲だと思います。 またこのアルバムで収録されているCHAGEさんの曲で一番「明るさと清純さ」がでいている。

 

 


 出だしの、ひと癖あるメロがいかにもCHAGEさんらしいなって思います。「だけど夢さ~」というフレーズだけを覚えている。


 

CRIMSON
 このアルバムで「ノレる」というアップテンポナンバーは「GUYS」とこの曲だけ。男と女の本能的な部分を表現した歌詞で,これまたCAHGEさんが唾を飛ばしながら熱唱している姿が目に浮かぶ(笑)。 でも俺が思うに,バラード主体の曲が多かったから,あえてCHAGEさんはこういった曲を書いたのかなって思う。


 

no no darlin’
 もし俺がこの当時のC&Aのスタッフだったら、俺もこの曲をシングルに薦めてたと思います。このアルバムを通して聴くと確かにシングル向きだしね。
 以前,CHAGEさんのさんがTOKYO-FMの真夜中1時のラジオ番組「CHAGEのNORUSORU」火曜を担当していたとき,とあるリスナーが「カラオケでこの曲を歌ってしまい,サビは1人で自爆した」というコメントを紹介してCHAGEさんは大爆笑,「ASKAに文句言えよ(笑)」と言っていたのが懐かしいな

 

 


 

世界にMerry X’mas
 バラードという点ではこのアルバムのリード曲かな。そういった時期に発売されていたこともあって、時期にマッチしたというか