まさかここにきてまでフリスビーを手にするとは思わなかったよ…


昨日(いや日付が変わったから一昨日と言うべきか)の体育の時間まさかのドッジビーがあった


ドッジビーに若干のトラウマがあり、だるさを全面に押し出しまずはじめにパス的な準備運動をするんだが


流石はドッジビーのナポレオンと呼ばれただけのことはあって俺はあの頃の感覚を忘れてはいなかった


冴えわたるキャッチングに研ぎ澄まされたパス回し

その俺の見事なディスクテクニックは俺が朝寝坊してこの体育の授業を20分遅れた事すらも忘れさせた


熟年の女講師は俺のディスク捌きを見て褒めずにはいられなかったらしい


周りを見渡すとみんなディスク捌きがなってない


あの照り付ける太陽の下、愚痴をこぼし、照り焼きになりながらやった夏の日のアルテミットの経験は今になって僕に輝かしいスキルを与えてくれたのだとその時、気付かされた

うん


ここでは
マジかぁ…
と思う人ばかりいる

「効果」という漢字が本気で分からなかったり、


「日本最後の戦争が終わった年は?」の問いに対して真面目に

「1900年」

と答える者がいても誰ひとり笑わなかったりして


なんかちょっと、あんま勉強してこなかったこんな俺でも流石に不安になってきた…

ここ大丈夫か?とね…

まぁそんなキャンパス内には


びっくりするぐらいねこが沢山いるんだぁ

普通に人に慣れすぎて道の、真ん中に寝てたり

近づいていっても全然逃げないってゆーね


そんでこの前帰ろうとしたら

一人の女の子がねこを触ってて


(狂犬病になったらどうすんだよぉ~)
と心配性の俺は思って見てたわけだけど


一匹を触ってたその女の子にその後5、6匹群がってきて


なんかこの子すごい力を持ってんじゃないかなぁ

とまで思ってしまった


ミステリアスな感じで

なんかいい意味で

友達少なそうな感じで


よくみたら小綺麗な感じで、

「いい子だねぇ~」
ってねこを撫でてんの見て

どうせ褒めてもらうなら
熟年の女講師なんかより
この人に褒めてもらいたかったなぁ
って思った


と同時にすぐに

俺のうたぐり深い
心配性な面が顔を表し、思った


でもこの子もほんとは




ねこかぶってんじゃねーのかな



ってね。