アパートの更新が無事に終了した。
これでまた2年間、この部屋に住むことができる。
梅雨の晴れ間、快晴の空も「良かったね」と祝福してくれているようだ。
蒲団を敷くのに精一杯、生活する場としてはあまりにも狭すぎるが、寝る場所があって風呂もある。
オレだけの城だ。
2年前にこの部屋を借りられた時の喜びは、たいへん大きなものだった。
そのことは死ぬまで忘れない。
高校時代を過ごした思い出深き立石だったのは偶然のいたずらで、意図したところではない。
奇しくも、学校をサボって通ったパチンコ屋の裏口前。パチンコ屋はすでに潰れていて、住みだしてから3ヶ月もしないうちに解体工事が始まり、跡形も無くなったが。
京成立石駅高架計画による再開発に備えているのか、いまだに窓の外には大きな空き地が広がっている。
南向きの窓の外からの見晴らしが良いというのが、狭くて窮屈なこの部屋に住み続けたいと思う大きな理由だ。
こんなオレが、新たに借りられる部屋を見つけるのは非常に難しいから面倒だと諦めたというのが本音だけれど。
月が見える。
星が見える。
空はどこにでもつながっている。
狭い部屋でも、窓の外を見ればオレの心は何処へでも自由に飛んでいける。