とあるお休みの日…
初めておじいちゃんの髪を
カットしました✂︎。
九州男児で、気が強く、威厳のあるおじいちゃんでしたが、
脳梗塞で倒れたのが数年前。
それから身体に麻痺が残ってしまい、
リハビリをするものの、
簡単には歩くことが困難になり、
次第に気負いしてしまい、
だんだんと口数も少なくなり、
自分で何かをする気力も失せ…
わたしが会いに行ったときには、
笑って涙ぐむ日もありました。
そんなおじいちゃんの「老い」を
見るのは受け入れがたく、
非常に心苦しく…わたしも泣いてしまった時がありました。
そして去年、
また倒れてしまいしばらくICUに。
それから地元の病院へ移動していましたが、先週退院していました。
髪の毛を半年以上もカット出来ていなかったおじいちゃんをさっぱりするべく、
おばぁちゃん家に行ってきました♡✨
⤵︎まずカットする前の状態
わたしを見ているおじいちゃん…
なんだ?という顔をしています。
私「今から髪を切るんだよー」
おじいちゃん「・・・。」
おじいちゃんは、もう
うんともすんとも言いません。
話さなくなると、
話せなくなるんですよ、人って。
おじいちゃんは今は自分で歩くことも
出来ません。
ずっと寝たきりです。
さて、カットをどうやってするか…
一緒に住むおばぁちゃんとおじさんと話した結果…
⤵︎⤵︎⤵︎
ジャジャン‼︎
ということで…
おばぁちゃんが見守る中、
おじさんが頭の方、
私が足の方を持ちベッドから
車椅子に運び乗せます…
(おじいちゃんの身体は硬直してしまっていて、動かない為)
⤵︎スタンバイオッケー!
まず寝たままの状態で✂︎✂︎✂︎
サイドはちょと長めに刈り上げ、
5分後には寝てました。笑(๑′ᴗ‵๑)
サイドとトップを寝たまま切って、
さすがに後ろは寝たまま切れないので
後ろを切るときは、
少し背中を起こして
おじさんにおじいちゃんの頭を押さえてもらいながら…
(カメラをおじさんにお願いしていたので、このときは写真撮れませんでした)
後ろは刈り上げて…
最後に伸びきった眉をカット:)
⤵︎完成したのがこちら☆
アップバングの
ツーブロック&アシメントリーショート☆
初めての体験でしたが…
・寝たままはやや切りづらい
・車椅子の枕とのわずかな隙間から刈り上げをするのがとても難しかった…
・長時間するのはおじいちゃんが疲れてしまう
・痩せている為骨格のラインがゴツゴツしていて、刈り上げしにくい
・デイサービスで皆に驚かれるようにしたかったので、デザインカットに。
・1人では難しいです
・誰かの為に出来る技術があるって幸せなことだなぁと感じた。
というのが感想。
貴重な経験が出来ました✂︎✨
またおじいちゃんの髪を切ってあげよう。
ちなみに…
これがおじいちゃんのご飯です。
胃へと繋がっている穴に …
これがおじいちゃんのご飯。
おじさん、言ってました。
「美味しいのかな…。不思議だろうね。
食べてないのに、気付いたらお腹空いてないんだろうね。」
わたしは正直、
正直…
やっぱり悲しいです。
切ないです。
話しかけても帰ってこない返事。
笑わない顔。
わからない言葉。
冷たい手。
おじいちゃんはどう感じてるのか。
おばぁちゃんに威張ってたのに、
今ではおばぁちゃんに下の世話までしてもらう。
おじいちゃんを笑って世話する
おばぁちゃん。
これが愛なのか。
はたまた情なのか。
ちなみに、おじいちゃんは
タバコを吸っていました。
セブンスター。
それが脳梗塞の原因とは
言い切れないけど、
関係あるんじゃないかと思ってしまう…。
なんにせよ、
愛する人の為、
自分の人生の為に、
健康な身体で居たいです。