先日講演会でお会いした素晴らしい方を紹介いたしましょう。


彼は1958年生まれ 元週刊新潮の記者として活躍、その後フリーのジャーナリストとノンフェクション作家として現実の厳しさを伝えてくれました。

今回は「歴史に学ぶ」というテーマでお話をいただきました。


その中でとても興味を持ったのが、福嶋第一原発の事故における現場の方々の生の声を取材、今まで私たちが知らなかったお話を聞くことができました。


震災後の原発は完全に電源が停止、原子炉を冷やす装置が稼働しなくなったことが第一の要因だそうです。


吉田所長以下現場の職員たちの行動で、日本が3分の1滅んでしまう状況の中で決死の覚悟で作業に従事する姿をリアルにお話をいただいたことで当時の緊張感が伝わってきました。


朝日新聞が吉田所長以下現場職員が放棄したとの誤報によって混乱を期したことで大騒ぎになりました。


実態は全く逆で、現場の職員たちは自己犠牲は当然!と考え決死の覚悟をもって原子炉の爆発を止めることに取り組んだ様子は、涙なしでは聞くことができませんでした。


蒸発栓を開く作業一つでも、普段は当たり前のようにできていたことが、


放射線量の膨大な被曝によって、自らの命と交換で突入する様は、自己犠牲という言葉の極みでもあると思うのです。


家族に残す言葉として「今まで幸せだった。という言葉を妻に伝えられないことが最も悔しい」

と言って原子炉建屋に突入する姿には日本を救いたい!という強い信念しか無かったでもあるのです。


もし彼らの行動がなかったら、チェルノブイリの10倍 国土の1/3を失うこと、そして被災民5000万人になっていたのです。


このような彼らの犠牲の上に成り立って現状の原子炉が保たれていることに心から感謝を申し上げたいと感じました。


普段、当たり前のように使っている電力ですら、命を懸けて守り抜いた勇気を持っている方々のおかげで現状がある。


本当に感謝をしなくてはなりませんね。