愛する落語家に立川談志師匠がいます。
残念ながら2011年に亡くなられました。
あれから2年以上の歳月が流れ、彼の名調子を聴けるのはDVDを通してのみになってしまいました。
彼が得意である古典の話は、今の時代背景を巧みに取り入れて客の心をひきつけ、また間の取り方が実に巧妙でした。
観客に考える隙間を与えてくれて、観客の頭で理解されつつあるのを計らいながら次の言葉で笑いを誘う!!
客との感性のやり取りをしているという印象をかんじるのです。
名人といわれる人は自分の感性を人に押し付けることはしない!
感じたままに口にしていながら、客の状況を把握し次なる言葉に結びつける。
私たちの仕事でも同じことが言えると思います。
優秀な技術者になればなるほど、顧客を自分の世界に引きずり込むことに長けているのです。
それは言葉巧みということではないのです。
お客さまの心理を読みとることができていて自分の信念を自然と伝えることの出来る素晴らしさを持っているのです。
これは簡単に学んで出来ることではありません。
感性を磨く!といいますが、まさに感性の世界でもあるのです。
名人という人たちの感性を見るにつけ、その素晴らしさに感動をしている自分は感性豊なのかも知れない?
と勝手に自負しています・・・・・・・