私が住んでいるのは、さいたま市緑区です。


この町は、見沼田んぼが広がる雄大な敷地があるところが特徴です。


今、この地帯一体をユニセフの未来遺産として登録をしようという運動が広がっています。


先日、富士山が世界遺産に認定され、一気に富士山への注目が高まってきました。


未来遺産とは、未来の子供たちに残すべき自然や文化を保存する活動全般です。


見沼田んぼ一帯は芝川と見沼代用水を中心とした田んぼと畑が広がる歴史ある地域で、周囲の方々の憩いの場所でもあるのです。


さいたま市としても、このエリアの未来遺産登録を目指して運動中ですが、都市化が進む中でどのように自然環境を残すか?ということに議論が生まれてきます。


自然を守るということはそれなりの手入れを必要とします。


碁盤の目に整地され農地として豊な環境にありながら、農地として利用されているのは一部でしかありません。


後は雑草が生い茂り、車の通行にも危険が伴うようなところもあるのです。


つまり、自然を守るということは計画的に地域開発をして自然を作ることを始めなくてはならないのです。


農地として有意義な利用の仕方をするのであるならば、遊休地にしていては意味を成さなくなってしまいます。


農道なのに交通の抜け道として利用されていたりするのです。


単なる公園ではなく、地域全体をプランニングして、尾瀬ヶ原のような管理体制が必要になってくると考えます。


以前、ロンドン郊外の公園を散歩していたとき、乗馬の一団と出会いました。乗馬専用の道路が整っていて、市民の乗馬への意識の高さを垣間見た気が致しました。


街つくりにはいろいろなことが必要になってきます。


その土地にあった文化を生かすこと


住民の憩いの場所としての存在であること。


将来あったらいいな!と思える存在を作ること。


自然を守るということは莫大な費用がかかります。


自治体の役割は、市民が幸せに感じる街を作ることです。


この見沼田んぼがひとつのモデルとして世界に発信できるようになるとうれしいですね。


そのお手伝いを少しでもさせていただくのも私の仕事の一部だと思っています。