昨日JETROの北川さんの講演を聞く機会を得ました。

テーマは「日本のサービス産業の海外市場進出において」


従来の日本企業の海外進出はどちらかというと製造業が中心でクローズアップされていました。

その代表的企業としてソニーやトヨタなどがあげられます。

しかし、現在では、サービス業や流通業の進出が大きくなってきて、その数500数社以上にのぼります。


その多くはアジア圏への進出を果たしており、

代表的な例としては、

イオン  中国・香港・タイ・マレーシア

イトーヨーカドー  中国

高島屋  シンガポール・台湾

伊勢丹  中国・タイ・マレーシア・シンガポール

等々これからもこの勢いは留まるところを知らず成長市場への進出には拍車がかかってくるはずです。

特に注目すべきは外食産業の成長です。日本国内における外食産業は厳しい時代を迎えているに関わらず、アジアへの進出を積極的に展開をされ、日本の味とおもてなしの心を現地の方々は堪能しているのです。


彼等の成功事例を聞いていると、第一に挙げられることは人材の育成です。

例えば、中国の方に一般的な挨拶の仕方を教えてもなかなか理解されないということもあります。

なぜ、お辞儀をしなくてはならないのか?理解できないことがあるようです。

日本人にとってお客様にお辞儀をするということは当然の行為なのですが、日本以外の方々にとって、屈辱的な印象があるのでしょう。

単に挨拶ひとつ教えるのに、習慣の違いから理解し得ないことが多くあるのです。

そのために人の定着性が悪くなって、業績に影響を与えるようになってしまうことがありえるのです。


シンガポールの高島屋の例ですが、地域一番店になっているこの店舗で仕事が出来ることは、現地スタッフにとって魅力でもありプライドをもって仕事が出来る要素があります。定着性の良さが好業績につながっているとの報告がありました。


私たちのような美容産業も資生堂さんを始め、多くの企業が進出しております。化粧品の世界は中国市場で飛躍的に成長をしている事を知っている方々も多いはずです。

日本の持っている素晴らしいサービスプログラムを徹底することで、必ずや成功に結びつけることができます。

それこそが「おもてなしの心」といえるのでしょう。