豊洲店が開店したのが2006年10月でした。


この店舗の開店に際して彼に託されたミッションは、サロン業績を上げること共に、美容師以外のリーダーを育てることに取り組んで欲しい!という今までにない難しい課題への取り組みでした。


美容師が中心でサロン運営がなされているのは致し方ない現実ですが、マネージメントと一体になって運営できる仕組みを作る事は重要課題でした。


UNIXのサロンは従来型の美容室とは異なり「美生活総合サービス」という新しい視点で捉えています。


つまり、お客様が来店する動機は美容室でも、私たち受け入れ側の対応ひとつでお客様の思考にも変化が生まれてくると考えています。


それは、「美容師対お客様」という今までのサロンあり方から脱却して、「サロン対お客様」という仕組みをいかにして作り上げるか!


この課題への取り組みが彼の課せられたミッションでもあったのです。

美容師でない店長!


この難しいテーマを乗り越えることに、今までにはない苦労を味わったことでしょう。


人材がUNIXにとってもっとも重要なことは何度も述べました。


しかし美容師という限られた人材市場だけではUNIXが目指す世界への登竜門を開くことができません。


世界に目を向けると、人材市場はまだまだ豊富です。


美生活というカテゴリーに広がることで市場を拡大することもできるのです。


また、ライセンスという壁に阻まれることもありますが、視野を広く大きく見ることで新しいビジネスチャンスを見つけることもできます。


私は、常に新しい市場に目を向ける考え方をしていました。

その点を理解していたのが彼でした。


今ではフロント業務の専任がいるのはどのサロンでも当たり前ですが、レセプションという役割が生まれ、マネージャーとしてサロンリーダーの役割を担える人づくりも今では当たり前のように行われています。


このような役割分担が生まれてきたのは、彼の貢献が大きかったと評価しても過言ではありません。


現在では、レセプション業務に携わっているクルーが40名弱おります。


仕事として確立されていることがひとつの進化でもあるのです。


それ以外にも本社業務を通して、会社に貢献する仕事もたくさん存在しているのです。


会社としてUNIXを運営するということは、マネージメントがしっかりとできていることが大きな条件でもあるのです。


お客様をチームでお迎えします。


この考え方が理解できてくると、「個対個」という軸を変えることもできようになります。


UNIXが目指す方向性は日々変化しつつあるのです。