彼は大宮店の立ち上げに成功し次なる人材にバトンタッチをし、新しい市場を求めて川越にその地を選びました。


この時期から出店戦略を描き始め、北関東エリアの拡大を目指していましたが、本庄・熊谷の撤退をきっかけに、エリア戦略を見直すことになりました。


その第1の条件として、16号沿線を中心に考えると都市部を取り巻くような環状線になっています。


UNIXが得意とする地域は、生活圏があるターミナル都市を出店候補地としてリストアップしてきました。


川越は大宮から考えると次なる拠点として有望の市場でもあり、「環首都圏戦略」の基点ともなりうる地域であり、この地から出店戦略を描くことが出来ました。


16号線は横須賀から始まって横浜・八王子・川越・大宮・柏・千葉と首都圏を取り囲むように広がっています。


この時期に明確な出店エリアを決定することで、基本戦略を決めることが出来るのです。


この決定における波状効果として、採用活動の範囲が一気に広がってきたのです。


例えば、美容学校はどちらかというと都心部の集中しています。しかし郊外に住居を構えている方々が都心部へ出かけているのが今の都市のあり方でもあります。


その視点から考えると、美容学校生も郊外の自宅から通っている人材がたくさん居るはずです。


当然その地域はバラバラなはずです。


しかし、環首都圏のターミナルを利用することは、大半がその地域に在住している場合があります。


美容学校における説明会で、どの地域の学生も受け入れ可能なサロンは、UNIX以外に存在しませんでした。

ということになれば、採用活動に優位にはたらくのは間違いありません。


視点を少しずらしてみることで、視野が広がるということはこのようなことでもあるのです。


そして環首都圏戦略も拠点をある程度網羅してきました。

次なる戦略は、ドミナント戦略に取り組む時期に入ってきたのです。

埼玉県南・県東部における地域戦略については目処がたってきました。

しかし、関東地区における未戦略エリアはまだまだ広がっています。

まずは関東エリアで知れ渡る存在になってこそ次なる飛躍への足ががりにもなってきます。


彼がこの川越も地域一番店に育て上げたのは紛れもない事実です。


そして今では営業部門を統括する重要な役割を担い、UNIXの株式公開への準備に取り組んでいるのです。


次なる話を次回に致します。