そして自分としては次なる手を打ち始めました。戦略会計(STRAC)を使った経営計画立案に取り組み始め、全社員の共通認識を高めるために、社員と一緒になって作り上げる事に挑んだのです。


通常の経営計画を作る場合、まずは売上を決め手から全体経費予算を作成して年度計画を作る手法を取り入れますが、このSTRACの場合、自分達が必要としている利益を明確にする事ことから始めるのです。つまり目標利益を達成するためには、売上規模はどの程度にすれば、その目標利益を達成できるか!この点がとても新鮮だったのです。今では経営計画立案では当たり前となっていますが、30年も前に、このことに取り組み始めたのですから、美容業界としては先進的考え方を導入したわけです。


当時、この研究所には凄い人材がたくさんいた。と申し上げましたが、特に強い印象が残っているのが後藤氏です。彼は人間的つながりを強く、自社の事業計画を取り組む事を優先的に考えてくれるため、私達の仲間として一体となって計画立案の取り組んでいただきました


時には明け方まで議論を重ね、徹底的に経営計画を作り上げる事に一緒になって考え取り組んでくれた事は、若さと情熱を持って事業を楽しんでいた時期でもありました。社員とも自然と一体感も生まれてきて、自分たちがやるべき事が次第に明確になってきたのです。


そして1981年秋に第一回のサンライス計画発表会を開催する事になりました。