私は悔しくて帰宅と同時に机に向かって懸命に戦術を練り上げました。戦略としてどう収益を上げるか? 大上段から考えると同時にどう手を打てば、自分が思い描く勝利を導き出す事ができるか?必死でした。

仕入れのあり方、在庫の問題・リスク回避・販売強化・商品開発力・人材採用・設備投資・広告宣伝等々、幾つもの課題を考えながら複合的に戦術を練ってゆく事は実に楽しかった。そして経営の魅力とは、もしかしてこれこそがシュミレーションではないかと考えるようになったのです。

そんな戦略を練っているうちに、夜が明けてしまいました。経営戦略を練るということは実に楽しい。自分が思い描いた戦略が実際の市場でどう役立つか、とても試したかった。

そして次のチャレンジが始まりました。前日、まったく販売できなかったものが第四期を迎えて、一気に販売力がつき、グループでトップの成績になり、なんと最終期は最も売り上げの上がったグループに昇進する事ができたのです。そして第五期には、通期で収益の上がる企業まで再生できた事は、自分自身にとって大きな自信となりました。

一般企業の方々と一緒になってゲームを進める中で、思う存分に自分のやり方をやり続けた事が、結果として通じたことが、美容の社会でも充分に通じる事でもある。と経営者としての自覚に芽生えてきたのです。

そこで大胆にも、このゲームをぜひ全社で取り入れたいと考えたのです。そして研修終了後、研修を担当している高橋氏に直接頼んでみたのです。

なんと、この研修が最後で一度解散をし、新たにスタートすると話を聞きました。そして新しくスタートする組織で担当できるように頼み、その組織とお付き合いをする事となったのです。

それが日本総合研究所経営研究部でした。