しかし事業意欲はこの西川口店・川口店の出店を皮切りに一気に加速し始めたのです。

 いよいよ東京へ進出!そう自答した自分は当時の銀行の支店長にかけ合い直接談判に入りました。そしていろいろな物件を探すうちに新宿に理想的な物件に出会ったのです。

早速支店長を伴って現地を訪問、支店長から「この場所ならいいだろう」とお墨付きをいただき、なんと一気に新宿出店に挑む事になりました。


まさかこのときはここでつまずくとはまったく考えもしなかったのです。このつまずきが会社の成長に少なからず影響を与え急成長の会社にブレーキを掛ける事になってしまったのです。


分相応という言葉がありますが、もしこの新宿出店をせず、もっと堅実な店舗を作っていたら、もっと違った道を歩んでいたのかも知れない。

「分相応」という言葉はこのときからひとつの理念として事業の推進への考え方にもなってきたのです。

新宿でつまずいた理由は従業員管理の難しさを改めて学ぶ事になりました。それは二つの事件が重なったことでもありました。