この時点でいくつかの問題を父から授かりました。それは店舗を改装するに当たり資金を調達しなくてはなりません。
そのことについてはまったくの無知で、お金に関して調達の方法すら知らなかったのです。
当然その役割は父が担うことになりましたが! 当時の我が家は資金の蓄えがあったわけでもありません。そこで銀行から借り入れをするのですが、保証人が必要でした。
父はその保証人を、商店会の会長をされている、八城さんにお願いに行ったところ、快く引き受けてくれたのです。
このときは保証人の大切さを認識していなかったのですが、後になって考えると、大変なことを頼みに言ったのです。
保証人を気軽に応じてくれた八城さんは、私に向かって
「お父さんは商店会の会計を今まで実直にしてくれました。そのお父さんの頼みだから引き受けるんですよ」
といわれたとき、父のありがたみを改めて知りました。