人間的側面では啓師の父親で大先生の二郎師からいろいろな事を教えてくれました。

その中で理容師であっても地域の方々と対等にお付き合いのできる社会的地位を目指さなくてはならない!と、彼は当地のライオンズクラブの会長まで歴任されました。当時の理容師からすれば破格のことでもあり、飛びぬけた経営的感性も持っておりました。児玉親子のこのような経営手法はたくさんの弟子達を育ててきたのです。


また「平行線」という整理整頓術を学んだ事は、今でも整理整頓の基本として私自身実行をしていることです。整理整頓に関していろいろな書物が出ていますが、端的で最も解りやすい言葉として「平行線」が理に叶った素晴らしい教えでもありました。


二郎氏は明朗で快活、実にユーモアに富んだ人物で地域の方々とのお付き合いも実に巧みにこなされていました。しかし啓師からすれば、親父の浪費癖が意にそぐわず、時には親子の確執もありました。そのような出来事はどの家族でもあることでもあり決して児玉一家が多かったわけでもありません。