チームの練習は、日々暗くなるまで続きます。一年生当時はバッティングキャッチャーも大切な役割です。レギュラー陣や先輩がバッティングをするのですが中にはへたくそな先輩もいて、ファールボールが顔面に当たったり、手足にぶつかることは日常茶判事、時にはバットで側面を激打されたこともありました。当然意識がよみがえるまで数分は掛かったと思います。


 私が最も恐れていた練習方法は「けんかボール」という練習方法です。

この練習方法は今でも取り入れているところもあるでしょうが、ボールに対しての恐怖感を無くす事でもあります。

10m四方に1人の選手を取り囲み、思い切ったキャッチボールをするのです。10mくらいの距離から思い切り投げられたボールはそれは恐ろしく早く感じ、取ることすらままなりません。

マウンドとホームベースの距離は18m強ですから球速100kのボールが体感速度は180kに感じるのですからそれは取れるはずもありません。


 一番楽しいのは試合のときです。1年生はレギュラーになるはずもなく、声出し隊やベンチウォーマーとして特にやる事がありません。しかし遠征となるとチーム全体で移動するわけですから、一緒に連れて行っていただける。

初めて旅をした気分で遠征は楽しみな行事の一つでした。

静岡に行ったり、水戸に行ったりと、各地に遠征に行く旅をしている気分になれることが楽しかったですね。