当時は今では考えられないことがたくさんあります。
テレビが始めて家庭に入り始めたのが昭和30年代でした。しかし一般家庭には当然入っておりません。地域のお金持ちの家にはあり、志村では薬局の家にありました。そして地域の子供達が集まってテレビを見せていただくのですが、その薬局ではサービス券を配り、その券が無くてはテレビを見ることが出来ません。我が家は薬局で薬を買うほどの余裕はありませんでしたから、私が始めて見たのはしばらく経ってからでした。
その薬局には自宅に大きな部屋があり、そのど真ん中にテレビ様が君臨し子供達は釘付けです。当時はヤッパリ力道山です。しかし余りにも見る人が多くて遠くから見ているだけでよく解らなかった。それでもテレビから映った映像を見ていて、驚きを隠せませんでした。
又、電話のある家もお金持ちと相場が決まっていました。
最近映画でヒットして「ALL WEYS三丁目に夕日」の時代背景とまったく同じものがあり、若い人たちにはあの時代は映画を通して感じていただけると良いでしょう。