そんな中、父の収入だけではなかなか暮らしは厳しいものがあり、家では母の内職を手伝わされることとなりました。

封筒張りもそのひとつでもあった。一枚貼って数銭の単位ですからいくら貼っても収入に大きな影響は与えません。

それでも僅かな収入を求めて母は必死になってこの仕事をしていました。私もいやいやながら手伝わされ、内職を世話してくれるおじさんと仲良しになるのには時間がかかりませんでした。


内職を通して学んだことは、いかに効率よく仕事をしてゆくことが出来るか?少しでも早く終わらせなくては遊びに行く時間がなくなってしまう。少しでも遊ぶ時間を確保する為にもどうすれば早く仕事を終わらせることが出来るようになるかを考えることをこの時期から学んできたのです。