今日は私の父、政義の命日に当たります。1996年3月2日に旅立ちました。あれからもう14年の歳月が流れました。

今朝、仏壇の前で日々のお参りをしていて、ふと過去帳を開き気づきました。なんとも不心得な息子でもあります。


父、政義は律儀な人でした。

周囲の人々に気遣いのできた人で、だからこそ信頼を得られたわけですが、なかでも今でも鮮明に思い出す事があります。


私が父の後を受けてこの仕事をするようになって、店舗の改装をする事になりました。

当然、資金調達は父の仕事でしたが、保証人がいないと当時の銀行が資金を貸してくれませんでした。

父は、商店会の会長さんにお願いに伺いました。


当時、父は商店会の会計を担当していたものですから押して知るべしですね。

会長さんは二つ返事で保証人を引き受けてくれました。

私も同席をしていて、父が今まで周囲の方々を大切にしてきた理由が良く判りました。


そんな父の後を受け、この仕事を今の事業にしてきたのは、この出来事を目にした事が大きなきっかけになったのは事実です。


周囲の方々への感謝の気持ちや、決して裏切ることのない人生を送ることこそ恩返しができると。


「起縁・結縁・随縁」


私の先輩、さいたま商工会議所 副会頭 新井正男氏から教わった言葉です。