東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボイベントである、
機動戦士ガンダムのシネマコンサートと、
蜂蜜と遠雷のリーディングコンサート「ひかりを聴け」、
の2本を一日で堪能してきました。
なかなかに刺激的だったので夏休みの日記をつけておきたいと思います。
そもそも、ぶたさん2号は三浦大知愛に溢れすぎており、その他の知識は以下のとおりかなり欠落し、また偏っていました。
ガンダム:テーマ曲といえば「翔べ!ガンダム」と「シャアが来る」。
恩田陸:たまたま読んだ「月の裏側」で、自分には合わん!と敬遠気味。蜂蜜と遠雷もほぼ知らず。
オケやピアノコンチェルト:高校生までピアノを習っていたが下手すぎて語れたもんじゃない。
服部隆之さん:服部一族の中で一番ドラマや映画のテーマ曲を手掛けている人。
千住明さん:千住兄弟の中で一番ドラマや映画のテーマ曲を手掛けている人。
中村中さん:ともだちの歌の人。
家入レオさん:サブリナ、チョコレートの歌うま福岡人。
松下優也さん:実は昔好きだった声が素敵なR&Bシンガー。でも最近俳優さん多め。4人組のグループになった。ぶたさん2号が好きな曲はNaturally。
木村優一さん、湖月わたるさん、黒田こらんさん、ピアニストの方々:申し訳ありませんが存じ上げませんでした。
三浦大知:歌と踊りと人柄の良さを与えられしこの世の宝。
そういうわけで、両方ともバックグランドぐだぐだ状態で参加しましたが、
同じ東京フィルハーモニーとのコンサートでも色々と違うところがあって面白かったのです。
【共通点】
・音楽監修が超有名な音楽家
・名の知れた原作とのコラボ
【相違点】
・ガンダムの曲はオリジナルを全面に、ひかりを聴けは描き下ろし曲あり。
・ガンダムは映画とオケの演奏が1:1くらいでどちらも押し出してくる。オケが入るとセリフは聞こえない。ひかりを聴けは一部朗読とピアノ演奏が重なるが、朗読をベースにした流れの中で朗読と交互に演奏・歌が入っていく感じ。
・ガンダムはエンディングのみ歌があるが生歌ではない(けどかなりリアルでそれはそれですごい)
・客層としては、ガンダムは小学生から60代くらいまでで年齢の分散が大きく、Tシャツなど割とラフな服の人が多く、男性が多い。ひかりを聴けでは着物をおめしのマダムなどきれいめ、お子さんは少なく女性多し。
・ガンダムはガンダムファンの客席の熱気がなんかすごい、怖いくらい。ひかりを聴けは落ち着いてる感じ。
という感じで、似て非なるものでした。
まず共通した感想から言うと、セリフ、ストーリー、映像、照明、歌、演奏、人の動き、などなど情報過多で処理が追いつかず非常に脳みそが疲れた!ということです。
オーケストラ、ピアノ演奏、映画、三浦大知のライブ、ミュージカル、演劇、などなど、
それぞれ単品ではもちろん体験しているものの、今回はそれが一度にどっと押し寄せてくるため自分がそこに追いつかない!
感動するけど脳が披露するという新しい体験をしました。
次にガンダムの感想。
セリフがところどころ聞こえないためストーリーがなんとなく分かるようで分からない。
なぜ「なぐってなぜ悪い」と言いながら変なポーズをするのか。なぜそのとき誰も笑わないのか。(ぶたさん2号は肩を震わせていました)
ザクとはどう違うの?きみのお父様は何をしたの?みんな3倍早く動く赤いやつ使えばいいじゃない!そもそもなんで戦ってるんだっけ?
というわけで、脳内わったわった。
でもオケの演奏は迫力があって、服部隆之さんも言っていたように、BGMが多すぎなくて素晴らしいなと思いました。妙に泣かせようともせず、熱いところは熱く。
そしてガンダム業界が、アニメやプラモデルだけでなく音楽と密接に関わっているんだなということがわかり非常に感心しました。
あと、はじめはお客さんのラフな服装に驚いていましたが、よくよく見ると皆ガンダム。皆様正装だったのですね、失礼いたしました。
で、ひかりを聴けの感想。
まず千住明さんと三浦大知さんによる合同企画でしたっけ?というくらい三浦大知さんなしでは成り立たない構成でした。いやみなさん歌が上手いし皆さんいないと成り立たないんだけども、やはり三浦大知すごい。なんだろーなあのセンス。
ひかりを聴け、の後半にいくにつれてどんどんくる感じ。たまらんでした。
そして松下優也さん。彼が出てきたときは日本R&Bにまた明るい光がなんて思いましたが、ミュージカルや俳優さんのお仕事が増えていってからあまり追っていませんでした。
しかし今回、朗読のために出てくるところから、歌って、捌けていくまで、素晴らしい立ち居振る舞いでした。
中村中さんは貫禄があって歌声も独特で音域が広くて只者じゃない感がだだ漏れでした。
家入レオさんは、声がまっすぐ透き通っていて、朗読の声も非常に聞き取りやすく、可愛らしく、ただただ感心しました。三浦さんとのコラボも良かったです!!
木村優一さんソプラニスタとして有名な方だったのですね。非常にきれいなアヴェ・マリアで、朗読のときの発音なんかもすごく耳障りがよくて癒やされました。
あと、朗読はおふたりとも良かったんですが、特に黒田こらんさんの声はなんか落ち着きました。個人的な好みです。
そして何より感動したのは、プロコフィエフ「ピアノ協奏曲第3番第1楽章」。オケもピアノも素晴らしくて感動、感動、感動。語彙力なし!
ピアノコンチェルトを真正面からドカンとくらい、手が痛くなるほどの拍手を遅らせていただきました。
とりとめもなく書き留めましたが、1日東フィル三昧をしまして、大満足なぶたさん2号でありました。
東京フィルハーモニー最近いろんなコラボやってるけどこういうことやらないと大変なのかなーなんてかなり穿った見方をしていた自分を殴り飛ばしたい。
次行くときはちゃんと予習してから行きます。