うに母が、和だんすの中身を整理する気になったんだけど
傍で見ていると
あーだこーだ言いながら
結局、右から左~♪左から右~~♪
このヒトは「捨てられネ~ゼ」の重症患者。
うに姉妹の七五三の四つ身。
捨てられへんわ~。うんうん。
長じゅばんの反物。
30年前のうに母の現実逃避の一品だけど
ホンマにかわいいっ!
自分もオバサンになってるから、持っていたいと思う柄行だよねぇぇ
「コレは思い出の品だから!」と力説する古い羽織。
むか~しむかし
九州のど田舎では、どこの家でも桑の木があって、かいこをかっていたそうな。
10代のうに母が飼っていた蚕のまゆから作られたのがこの羽織らしい。
うに母の話では
当時(戦前ね)どういう風にお蚕さんが羽織になるというと
一般の農家で取れたまゆ
↓
近所の糸つむぎを仕事にしているおばさんに渡る
↓
京染め屋さんが一軒一軒回ってきて、注文をとる。
(九州のど田舎に京都から来る、と言ってたらしい?)
↓
待っていると、羽織になって返ってくる。
すごいでしょ、ロハスな話やん!!
(これを着て、初恋のカレシとデートしたのかは不明っ)そんなことでなんだかんだと
やっぱり捨てられへん「タンスのコヤシ」であった(笑)