キララの保護者から話を聴いた
6年生女子がひとりだけ
スタメンをはずれて、泣いていたと

それを聴いて昔の自分を思い出した

ひとに誘われて何となく始めたバレーボール
2年くらい続けても、試合に出ることはなかったし、
家族が応援に来てくれていても、
いつまでもベンチ。

「監督は絶対、俺を使ってくれない」と感じた。
一度はバレーをあきらめてやめてしまった。

1年ほどお休みしたが、
バレーボールが好きなのは変わらなかった

バレーボールは
ボールをつなぐ競技で、
床にボールが落ちなければいい

ローリングしたり、フライングしたり。
床とお友だちになった

現実生活で床上15センチを飛んでいる視野は、
バレーしかない
しかも、自分が上げたボールを
必ず仲間はつないでくれる

コートから離れていくボールを
みんなで必死に追いかける
観ているひとが、
「絶対、無理!」っていうボールを
相手コートに返す
「みんな見てるか!俺ってすごい」
なんてね

だから、やっぱりバレーボールが好き!

練習後の夜、熱いお風呂に入る。
オーバーパスで腕と手首の形を
お湯の中で繰り返しやってみる

歩道を歩きながら
街路樹の葉っぱに向かってジャンプ
スパイク・フォームを繰り返す

はじめてユニフォームを渡されたときは
布団の中でその匂いを嗅いだ
大会前夜、興奮して眠れなかったし、
当日、未明2時半には目が覚めた

23点目を取ろうとして、
スパイクを打ったがアウト
試合に負けた
だれも、自分を責める仲間はいない
でも、だれよりもわかっている
自分のせいでこの試合に負けたのを

ゆにてぃのみんな、
今、バレーは楽しいかい?
コートの中でひとりぼっちじゃないか?
助けてあげたいけど、
監督はコートに入れんけんね

ひとり一人はキラキラしているすてきな子たち
みんな自信を持てるように、練習!、練習!、練習!!!