野口昭子著 「子育ての記」 P.31より引用
「要求を素直に表現するように育てることが大切、
親の便利や都合で要求を無視することを繰り返すと、
子供は要求を表現しなくなる。
信頼があれば表現する。
表現できないようになった子供は自発性を失う。
右を向けと言えば右を向くが、
何故右を向くのかということを考えることがない。
そして爆発的に要求を出すか、
さもなければ剛情で無口で自閉的になるか、
または肉体的な病気になる。
喘息や自家中毒のうしろには、
それを治そうとしながら、
命令や睨(にら)みをやめない親がいる。
体と心は別のものと思っているに相違ないが、
心と体は一つである。
眠くなると背骨が弛(ゆる)んで、
抱いていても重くなるのと同じように、
自発性を失うと、
腰が弛み、
内股の弾力がなくなってくる。」