風声明語2 P11~P12
問題は、体ではなく心である。
人を責め、追求し、他人の過ちのために自分の労力を消費するが如きこ
とをなさず、自分を楽しくし他人を快くすることの空想を、いつも心の中
に拡げて生きることが養生というものである。
意志は体に対して脈一つ多くすることもできなければ、涙一滴流させ
る働きも持たない無力なものであるが、空想すれば血行を変え、涙を出し、
胃液を分泌し、体中の働きをいろいろと方向づけることができる。
楽しきことの空想、嬉しくなるようなことの空想、元気な空想、それぞ
れ、その空想している如き体の状態を創り出す。
空想は創造する力である。
以上引用、終わり