先日、京都に整体の講習会に参加してまいりました。
その時、印象に残ったお話をご紹介しようと思います。
突然なんですが、
みなさん、お腹に虫が湧いたことありますか?
ゆにちゃんの時代は、もうそうではなかったけれども、
ひと昔の方は検便するとうじゃうじゃだったらしいですよ(;´・ω・)
それでも健康と言われていたみたいです。
すいません!
想像力の豊かな方には申し訳ないです!
なぜ、こんなお話をするかというと・・・
「お腹の中に生きている虫は、果たして敵なのか?」
ということを考えてみたいからなのです。
寄生虫というと一般的には悪いイメージがあるのですが、
そうでもないみたいなんです!
どういうことか?
実は人の体は自分だけで生きているように思えますが
およそ60兆個(37兆個という説もある)の細胞と100兆~200兆個と
言われる細菌と共に絶妙なバランスで共存して生きているのです。
あの有名な結核菌や大腸菌までもがいつでも体内にある常在菌なのです。
なぜこのようになっているのか?
生命が長年かけていろいろ試してきた結果、
細菌も人間もその他の生命も生きていくために一番都合のいい環境だからなんです。
では、お話を寄生虫に戻しますね。
寄生虫は人体の中に住み、人間の食べたものを餌に生きています。
まさしくパラサイト(寄生)しているんです。
農薬や強力なお薬が出来る以前は人の体は、寄生虫込で体のバランスを取っていたのです。
今と昔では食べ物も違いましたが、食べ過ぎたものを寄生虫が食べてくれていたので
そのお陰で色々な影響が体にあり、バランスのとれていたところもあったのです。
例えば、食べても太らないとか、栄養過剰にならずに済み、免疫力が上がったり、
交感神経の緊張も高まりアレルギー系の異常が出なかったり、余剰エネルギーに
よる病気などの緩和にも寄生虫がお腹にいることで一役を担っていたようなんです。
現在ではお腹に寄生虫のいることの方が珍しくなってきたのですが、
なかなか馴染めない感はありますが・・・
まるっきり寄生虫は駆逐しないといけないものではなさそうですね(笑)
どこかの国のスーパーモデルで、あえて寄生虫をお腹の中に入れて美容法にしている方も
いらっしゃるとか(゚Д゚;)
今の感覚ではすべてをいいとか悪いに分けて考えがちですが・・・
自分の都合に合わないからにその一部分の働きだけを捉え、悪者扱いして駆逐する。
「本当にそれで大丈夫?」
あの恐ろしいはずの結核菌もなくていいなら、常在菌でなかったはずです。
ある説ではがん細胞が結核菌に触れると小さくなるとも言われています。
結核になるのは自分の体のバランスが何かの理由で崩れて結核菌を抑えられなくなっただけで
結核菌ですらもいなくてはならない存在なのかも知れません。
こういう実体を知らないままに敵味方を区別してしまい、何でも除菌や殺菌、
駆除を行っているとどうなるのか?
本当に、私たち人間は約38億年の積み重ねによる生命の知恵を
もう少し謙虚に研究するべきだと思わずにはいられない今回の講習なのでありました!