● 2011年4月17日 読売新聞朝刊 「被災地から-ペット心配 電話に胸痛む」


宮城県の塩釜保健所岩沼支所の野地和高さん(56)(宮城県山元町)


保健所の支所には、震災後、犬や猫を捜す飼い主からの問い合わせが300件もありました。この地域では、登録されている犬が昨年末までで1万1751頭いましたが、地震後に保護できたのは23頭。飼い主の元に返すことができたのはその半数以下です。


流されてしまった犬や猫も多いと思います。「津波が来て鎖や首輪を外してしまった」「私たち人間だけ助かってしまった」と自分を責め、ペットを心配する飼い主からの電話を受け、胸が痛みます。


先日は、亘理町の荒浜地区で漁網にからまって衰弱していた中型犬を助けました。数日間、身動きが取れなかったようで、雨に打たれて震えていました。地区の風景は一変し、悲惨としか言えない状況です。それでも犬も必死に生きていたのでしょう。牛乳を少し飲み、元気になりました。


自衛隊員らが、車やがれきの中から助け出した犬もいます。大切な命です。飼い主が見つからなければ、新しい飼い主を探すことも検討中です。早く幸せに暮らせるようにしてあげたい。


● 東日本大震災の被災地、宮城県の動物病院の先生から、現地レポートをいただきました。


亘理・山元町の被災地は、私の知っている街並みはなく、瓦礫の山で・・・・信じられない光景でした。
避難所のイヌやネコたちも、それぞれの場所に移動して、だいぶ少なくなっているようです。
今回、もっと早くテントがあれば、避難された方たちが足をを伸ばして寝れて、プライバシーも守られ、ペットも一緒にいられたのにと思いました。
被災地のわんこの写真を添付します。

復興には、1年以上かかるのではと思います。
飼い主とはぐれたペット、やむなく手放したペット・・・様々事情で、保護された動物たちの行く末を心配しています。
何ができるか、何をするのがよいのか、長期的な視野で、模索したいと思います。

明日は、石巻の友人(石巻動物救護センターを立ち上げた阿部先生)の所へ、お見舞い方々お手伝いに行ってきます。


ユニーク・ドッグ~子犬の幸せエージェント~-被災動物001


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