「業界用語例」


右後肢 ゆるい


左後肢 ゆるい


「解説」


●膝蓋骨(しつがいこつ)形成不全


ひざの関節がはずれやすい

膝蓋骨脱臼は、後肢のひざの皿が正常な状態からずれてしまった状態。

内側にはずれる内方脱臼が多く、ヨークシャー・テリア、ポメラニアン、トイ・プードル、シー・ズー、チワワなどの小型犬種に多く見られる。


●股関節(こかんせつ)形成不全


股関節で受け皿となる腰骨(腸骨)部分の「寛骨臼(かんこつきゅう)」が発育不全や変形しているために浅くなっている。そこに組み合わさる大腿骨頭(だいたいこつとう)も形成不全のために、変形したり扁平化している。そのために、股関節がしっかり噛み合っていない状態。


生後6ヶ月から1歳ごろまでに、股関節形成不全が原因となって、股関節がゆるくなり、後肢をひきずったり、モンローウォークのように歩くときに腰をふらつかせる、正しい犬座姿勢(けんざしせい)ができないので横座りするといった症状が見られる。


ジャーマン・シェパード、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、セント・バーナード、バーニーズ・マウンテン・ドッグ、秋田犬などの大型犬に多い。


「参考資料」

イラストで見る犬の病気 講談社刊