子犬の甘噛みぐらいと甘く考えていたために、成長してから噛みぐせがついて困っているということがあります。
1.甘噛みをする理由と対処法
①歯茎がむずむずする
乳歯が抜けて、永久歯に替わる時期には、歯茎がムズムズするために何かを噛みたくなります。
こんな時には、噛んでもかまわないものをあげて、欲求を解消します。
②本能的に動くものを追いかけて、噛みつく
このような行動は犬本来の「捕食性」によるものです。動くものに反応するのです。
③兄弟犬とじゃれていたときの名残り
「遊ぼうよ」と誘う行動が、甘噛みになります。
「引張りっこ」で遊んであげてもいいのですが、興奮させすぎないようにします。
手を噛んだりした時には、無視するか、無言でケージに入れます。
「手を噛むと遊んでもらえない」ことを学習させるのです。
2.やってはいけないこと。
①手をおもちゃがわりにして、犬と遊ぶ。
噛まれても痛くないからと、手を犬の口に入れたりする遊びをしていると、犬は人間の手をおもちゃだと思ってしまいます。成犬になってからの問題行動につながることがあるので、やってはいけません。
②おおげさに反応する。
噛まれた時に大げさに反応すると犬は遊んでもらっていると勘違いして、ますますエスカレートするようになります。無視するか、その場を立ち去って犬を置いてきぼりにするか、無言で犬をケージに入れます。
③なでると、手を噛む犬には。
なでられるのが嫌いだったり、手をおもちゃだと勘違いして、なでようとすると手に噛みつくような場合には、次のように対処しましょう。
1.犬が興奮しているようなら、落ち着くまでじっと待ちます。
2.首筋から背中にかけて、「おりこうさん」と優しく声をかけながら、ゆっくりとなでます。
3.犬ががまんできる限界を超えるようなことのないように、最初は短時間でさらっとなでる程度にします。慣れてきたら、時間を長くしていきます。