いつも飼い主さんのそばを離れず、トイレにまでついて来るワンちゃんは、「分離不安」かもしれません。飼い主さんと離れることに、異常な不安を感じてしまうのです。そのため、留守番中に困ったことをいろいろしてしまいます。

1.分離不安の犬は、留守番中にこんなことをしてしまいます。

①キャンキャン吠え続ける

②ウンチやおしっこをトイレ以外のところでしてしまう。

③家具や柱などをかじったり、ゴミ箱をひっくり返すなどのいたずらをする。
トイレシートをビリビリに破ってしまうこともありますが、それを食べてしまうと危険なので、新聞紙に換えておいて下さい。

2.留守中の環境を工夫をする。

①カーテンをしっかりと閉めておく。
吠えた場合の防音効果とともに、外からの物音や人の声などをブロックする。

②ラジオをつけたままにしておく。
人の気配が感じられるので、さびしさがまぎれる。

③ベッドとトイレをセットしたサークルに入れて、おもちゃを与える。
(いつもクレートをハウスにしている場合には、サークルとセットにします。)
行動範囲を狭くしておけば、トイレの失敗も予防できます。
サークルを飛び越えてしまう犬の場合には、屋根つきにします。
犬の行動を制限することで、落ち着かせることが目的です。

3.さらっとさりげなく。

お出かけの時には、「行ってきます」などと声をかけないようにします。何も言わずにそっと出かけましょう。
帰宅した時にも、「ただいま」などと声をかけず、大歓迎してくれていても、落ち着くまではふれあうのは待ちましょう。

4.お留守番が上手にできるためのトレーニング

子犬は、飼い主さんがいなくなるとさびしくて、キャンキャン吠え始めます。それでも、ほとんどは、30分ぐらいで静かになります。

留守番のトレーニングは、最初は飼い主さんが他の部屋に行って、数分間だけ子犬をひとりぼっちにします。そして、吠え始める前には戻ります。少しずつひとりぼっちの時間を長くして行きながら、子犬に「いなくなっても、飼い主はすぐに戻ってくる」ということを学習させます。