散歩は、犬に運動させるだけではなく、外を歩くことで、いろいろな刺激を受けさせ、脳を活性化させ、社会への順応性を高めます。好奇心が旺盛な子犬にとっては、散歩はいろいろな体験をする大切な時間なのです。

1.外の環境に慣らしましょう。

2回目のワクチン接種後、3~4週間経つまでは外に出かけることはできません。
生後4ヶ月に入るまではお散歩できないわけですが、子犬をだっこして外の景色を見せたり、
音を聞かせたり、空気の匂いをかがせたりして、外の環境に慣らしましょう。

2.室内でお散歩の予行演習をします。

①子犬の鼻を手にくっつけたまま、歩かせる。

フードを手に持って、その手を子犬に鼻にくっつけたまま、歩かせます。ちょうど磁石のようにくっつけるので、「マグネット」と呼ばれます。室内でもリードをつけて、行います。

②飼い主さんが歩く方に犬がついてくるようにする。

リードをはずします。手にもったフードを犬に見せながら、飼い主さんのそばについて歩くように誘導します。上手にできたら、フードをあげて下さい。これを、「チューズ・トゥ・ヒール」と呼びます。

③犬が、飼い主さんと目を合わせながら歩く練習です。

リードをつけます。
フードを持った手を、まず犬の鼻先にマグネットして、その手を自分の肩のところに持っていきます。すると、犬の視線は自然に飼い主さんの顔に向きます。そのままの状態で、飼い主さんと目を合わせたまま、ついて歩かせます。上手にできたら、フードをあげましょう。これを「キャッチアイ・ウォーク」と呼びます。

3.お散歩の時の困った行動を直す。

①引っ張りグセ

犬の引っ張りグセは、犬が「散歩は引っ張って歩くもの」あるいは「自分の行きたい方へ行くもの」と学習してしまったために起こります。散歩の主導権を犬に与えてしまうことは、犬をわがままにすることにもつながります。

まず、飼い主さんが先に玄関を出ること。

散歩中に犬が引っ張ったら、すぐに立ち止まります。「引っ張ると歩いてくれない」「リードがゆるんでいないと歩けない」ことを学習させます。方向転換をして歩き始め、「行き先は飼い主さんが決める」とことを学習させます。直線の道をジグザグに歩いて、ついてこさせる練習もしてみましょう。

②拾い食いをする。


リードを短めに持って、地面の臭いをかがせないようにしましょう。道の真ん中を早足で歩きます。犬は飼い主さんについて行くことに集中するようになります。