自分だけのアイデンティティーが欲しい

と誰もが思う

他の大多数と同じにされたくない

他のものと異なる存在として自分のことを世に認めて欲しい



だけど完全に一人となると心許ない

安心感も欲しいと思うんだ


骨組みのない建物はすぐに崩れてしまう


ちょっと風が吹いてちょっと揺れただけでも


あんなに立派に見えた建物がこんなに簡単に倒れるとは


想像もしていなかったよ


時々色々なものが骨抜きの建物に見える


あれもこれもすぐに壊れてしまいそうで


そんな時それらに関わって生きてきた僕ってのはなんだろうかと思う


一緒にドミノ倒しにあってしまったのか


僕自身も骨抜きの建物だからなのか




うっかり口を滑らせて

大切なことを言ってしまいそうになる

気をつけないと

大切なことは"その時"までとっておかないと
誰が真実を語っているのか

誰が嘘を言っているのか

どこまでが本心なのか



それは対人関係だけの話ではなく

自分自身に対しても抱く疑い
何かが変わると思った

新たな世界が開けると思った

少しだけでも変わるはずだと思っていた



その日を過ぎて……



何も変わらない日常

新たな世界なんてもってのほか

少しでも何か変わったのだろうか


何も変わらなかった……?

これからもずっと同じ

何も変わらない