林修の金曜旬語録
七夕の 🌌 昔話には、いろいろな種類がありますが 、
てん にん にょう ぼう
その中で「 天人 女房 」 のお話を紹介します。
昔、天の世界から降りてきた天女が、衣を脱いで水浴びをしていました。それを見ていた木こりは、その天女に一目惚れをしてしまい、帰ってしまわないように、衣を隠してしまいました。
衣を失った天女は空を飛ぶことができず、だんだんと男の優しさに情が移り、男の妻になり子供を👶産みました。
のちに、子供が歌っている歌で衣のありかを知り、
天女は天に帰ってしまいました。
男は、天まで伸びる不思議な植物を育てて、天上の妻のところへ行きました。しかし妻の父親から瓜畑の番人を課せられ、妻は忠告でうりを食べたり横に切ってはいけないと言うが忠告を破ったために
その瓜から大量の水が流れ出し、みるみるうちに大きな川となり天の川 🌌 となり男は押し流されてしまった。
流される夫に向かって嫁は「毎月7日に会いに来て下さいまってます」と叫ぶが、川の流れの音が大きく聞き取れず、男は毎月を毎年と聞き間違え「わかった。毎年7月7日に会いにくるから」と言い残し 流れていった。
そして二人は7月7日に天の川をはさんで年に1回しか会えなくなってしまった。これが七夕の始まりだそうです。
七夕に因んだ、松尾芭蕉の俳句に「 七夕の 逢はぬこころや 雨中天 」という作品がありますが、この意味は(今日は七夕、彦星と織姫がうまく逢えれば有頂天だろうに、あいにく雨で逢えない。その気持ちは雨中天とでも言うべきか。)と洒落た俳句があります。