石田直美(なお)です。
黒木華さん扮する主人公・典子が、
樹木希林さん演ずるお茶の先生のお稽古に通うお話。
わたし、お茶は習ったことがないけれども、
大好きなお能の世界と、
ものすごく共通する部分が多くて、
観ていてとっても、心にしみる映画だったなぁ。
響いたセリフはいくつもあって、
「お茶はね、まず形なのよ。
はじめに形を作っておいて、その入れ物に
あとから心が入るものなのね。」
その「形」を作ることに、
「なんか意味でもあるのか」と問う
美智子(多部未華子)に
「なんでも頭で考えるから、そういう風に思うんだね。」
と、ふふ、と笑う武田先生(樹木希林)。
お点前の順番を、
建水、茶碗、なつめ、えーとそれから…
というところで、
「頭で考えちゃダメ。
習うより慣れろっていうでしょ?
稽古は回数なの。
そのうち勝手に手が動きます」
これ、謡曲のお稽古でも
同じようなことをよく言われる。
まずは、意味なんか分からなくていいから、
お師匠が謡っている節回しを真似する。
言葉の意味なんて考えても、
実は二重にも三重にも、
あるいは、バックグラウンドの深いところに
意味を引っかけてあったりするし、
文言通りの意味なんか考えちゃダメ、
って、最初のころはよく言われたな。
何度も何度も謡うことで、
考えなくても次の節回しが、
わかってくるようになったり、
いつのまにかできるようになったり。
そして、一番
「あ、おんなじ!」と思ったのが、
主人公の典子が床の間のお軸を見て、
そこにある文字の意味じゃなくて、
水煙が上がり、ざぁざぁと水音がしてくるような
大きな滝の景色を見ていたこと。
お能のお舞台を見ててもよくあることで、
実際に見ているところには、
なんのセットも舞台効果もないのだけれども、
霞に朧映る富士山が見えたり、
月夜に降る雨を感じたり、
どんどん引いていく大海原の底にいたり、
そういうあり得ないものを見るのだ。
そして、
典子が無心でお点前をしていると、
「自分の中にあった古い感情が
時折、よみがえっては消えていった」
とも言っていたことも。
これもやっぱり、お能を観ているときにもあって、
登場人物の心中を思ったときに、
自分の心の傷にシンクロすることがある。
その時、出来たばかりの新鮮なものだったり、
自分でも忘れていたようなことだったり。
お茶もお能も、
外側のことが見えなくなって、
自分のやって(謡って)いることに
どんどん意識しなくなることで、
どんどん無心になっていく。
それが、自分の心の中にアクセスしていく
なにか条件のようになっているんだろうな。
と、
とてもなじみのある感覚でもって
この映画を見ることができたのは、
とってもとっても良かった。
そして、案の定、
「お茶道、やってみたい」
モードになっちゃった(笑) ←すぐその気になるw
原作のエッセイ
![]() |
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
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今日のお写真はすべて、
森下典子さんに聞く、映画「」日々是好日」の楽しみ方と茶道具の秘密
から、お借りしました。


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