今日は仕事のこと書きたいと思います。

和室を畳からフローリングにしたいとのご依頼を受けました。
いずれ車椅子になった時や介護が必要になった時、一階の和室を寝室にするので、フローリングにしてほしいとのことです。

なかなか和室に合うフローリングって難しいんです。
ヒノキや杉の無垢フローリングでしたら良いと思いますが、いかんせん御予算に合わないです。
節が無い板でキャスターでも大丈夫な強い樹種でってなるとなかなか狭まってきます。
普通の洋風フローリングはやっぱり合わないし、えんこう板って今でもラインナップがありますが、ヒノキの節無しより高くなります。

で、いろいろ探しましたら、別の現場で使用したエイダイの銘樹モクトーンシリーズが結構質感があって和室でも合うのではないかと思って提案しました。
結構気に入ってくださりニレを選択されました。


表面にニレの突板が貼ってありまして、強度もあるというメーカーの謳い文句です。


これを貼ることになりました。


畳を退けてから根太を敷いて間に断熱材を詰めます。

針葉樹合板で捨て貼りをしフローリングを施行します。

和室の場合、敷居や畳寄せ突きつけですから、ぴったりに切る技術が求められます。

こういう時、ベニヤで作った丸のこ定規が必要になります。

そしてちょっとキツイけどって押し込むと、敷居や寄せに圧がかかって床鳴りや隙間の原因になりますので、髪の毛一本分くらい空かせて切る感じでカットします。

角度も場所場所で違いますし、柱の部分は畳寄せより出っ張ったり捻れたりしてそれに合わせて切ります。

全部の面が突きつけ仕上げです。

ミスは許されません。

コーキングもダサいのでやりません。

ではどうなったか、動画ですがご覧ください。


隙間無く全てぴったりいきました。

一応大工歴26年の技術です。


老眼が入ってきてだんだん細かい作業は厳しくなるばっかりですが、なんとか精度を落とすこと無いように精進していきたいと思います。


読んでくださりありがとうございます。

またゴミ屋敷リノベーションのことも書いていく予定ですので、そちらもよろしくお願いいたします。