己の正義に殉じることが 真の武士だと 思います
以蔵は 殉じきれなかった
武市さんのために 己の全てを懸けられなかった
龍馬のように 袂を分かつことも できなかった
収二郎は 殉じるために
方法を 誤った 勇み足をした
思わず暴言を吐く武市さんだが
そこまで感情的になるのは 武市さんが二人を信頼していたから
「龍馬! 戦おうともせんお前が!
必死に戦っているわしらを 説教できるのか!!」
武市さん、ちゃんと「わしら」と 以蔵と収二郎も含めた複数形で言ってます
それを聞いた二人は 武市先生の気持ちに 感涙するのです
狡猾で 醜悪な政に生きるには
武市さんは 愚直なまでに 純粋すぎたんでしょうか・・・?
もう武市さんには 容堂の正体も 己のゆく末も わかっているんでしょう
別れ際は
子供の頃の 笑顔のままで
泣き虫龍馬と
やさしくなぐさめる、おにいちゃんの笑顔のままで
散ってゆく桜のように
侍として 己の正義に 殉じるために
桜を捕まえんとする 怪物の手の中へ