ここでは、うねり取りとはどのようなものかを説明します。
■銘柄固定
うねり取りでは、特定の銘柄に限定して売買をしていきます。
『あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録』
の著者である立花 義正氏は、
パイオニア1銘柄だけを長年売買して成功しました。
銘柄を固定することで、銘柄選定に時間と労力を費やす必要が無くなり、
また、その銘柄固有のクセを理解することが出来るようになります。
これが変動感覚です。
常時監視する銘柄は、1銘柄、多くても数銘柄になります。
■どんな銘柄がうねり取りに適しているか
『株は技術だ! 倍々で勝ち続ける究極のチャート授業』の著者である相場師朗氏は、
日経225とJPX400に重複採用されている銘柄が良いとしています。
100株、1000株を取引するうちは問題ありません。
しかし、取引枚数が大きくなると自分の売買が価格に影響を与える可能性が出てきます。
指標採用銘柄は売買が厚く流動性がありますので、
こうした問題をクリアできます。
また、うねり取りをする上で、
空売りが出来る貸借銘柄であることは必須になります。
他には、うねりがわかりやすい銘柄であることなどです。
以下は、協和発酵キリン(東証1:4151)の日足チャート。
窓明けはありますが、
ある程度、規則的な上昇、下降を繰り返していて、
また値幅もあるのでうねり取り銘柄に適しているかと思います。
■うねり取りに適さない銘柄とは?
うねり取りに適さない銘柄というものもあります。
チャートの汚い銘柄
以下は、T&Cメディカルサイエンス(JASDAQ:3832)の日足チャートです。
このように2~3日のうちに株価が2倍に暴騰・暴落したり、
あるいは値動きが小さく、うねりの見られない銘柄はやりにくいです。
最低購入金額の高い銘柄
例えば、ユニクロを運営するファーストリテイリング(東証1:9983)ですが、
株価は4万2,590円(2016年12月9日現在)、単元株数は100株ですので、
最低購入金額は425万9,000円にもなります。
このように1単位購入するだけでもかなりの資金が必要ですが、
うねり取りでは後に述べるように分割売買を行います。
1枚、2枚、3枚・・・と買い下がるだけの資金が必要となりますので、
余程資金に余裕が無い限り、
最低購入金額の高い銘柄はうねり取りに適しているとは言えません。
・みずほフィナンシャルグループ(東証1:8411)最低購入金額 約2万2,000円、
・双日(東証1:2768)最低購入金額 約3万円
他にも日経225、JPX400の重複採用銘柄でありながら、
低位で、うねりのある銘柄は多数あります。
まずはこのような銘柄から始めてみるのがいいかと思います。
■分割売買
うねり取りでは、
買い上がり、売り下がりによる分割売買を行い、
建て玉のコストダウンを行います。
分割のやり方も様々で、
1-2-3の3分割、
1-1-2-4の4分割などがあり、
相場状況によって1回の売買の建て玉のサイズを調整する場合があります。
■建て玉操作
うねり取りでは分割売買を行うことで、
建て玉の平均値を優位にしていきます。
しかし、当然ながら際限無く買い下がり、
または売り上がりを続けることはできません。
相場の方向がわからないまま単なるナンピンを続ける、
あるいは何となく安く(逆に高く)なったから売買してみる、
いわゆる値ごろ感でのトレードをしていると
早々に市場から強制退場させられることになります。
そこで買いと売り、どちらで取るのか主軸を定め、
平均値を優位にするポイントで玉を建てる。
思惑に反して逆行した場合には、
建て玉を減らす、ヘッジをかける等の建て玉操作により
リスクコントロールをします。
■うねり取りのメリット・デメリット
うねり取りのデメリットを挙げるならば、
銘柄固有のクセである変動感覚を養い、
建て玉操作の技術を習得するまでに時間がかかること。
そして技術の追求に終わりはありません。
しかし、このデメリットは、裏を返せばメリットでもあります。
一度身に付いた技術は一生モノとなり、
相場に身を置く限り、利益をもたらし続けてくれます。
移動平均線のゴールデンクロスで買いとか、
ボリンジャーバンドの2シグマで逆張りとかの、
単純にインジケーターのサインを判断材料に売買するのと、
熟達した相場観をもってのうねり取りとでは、
まさしく次元の異なるトレードではないかと思います。
最後に、
思えば私も勝てる手法を探して散々彷徨ってきましたが、
このうねり取りは時間をかけて学ぶ価値のある本物だと考えています。
うねり取りによるトレードの魅力を、
このブログを通して読者の皆さんと共有できればと思っています。

