店長はサイボーグ
お店のグループラインには、
働いている人全員への周知や連絡以外にも
個人的なコメントや「それはここに投稿せんでも……」な内容も投稿されます。
休日はコメントを見ないし、通知もOFFにしているという人も少なくありません。
しかし、店長はいつもチェックして、迅速に対応していたり、
コメントを返しています。
早朝、深夜の「急に発熱したので5時間後の仕事を休みます」連絡を受けて、別の人員を探して配置する際、
慌てた様子も困った様子も見せません。
従業員同士のしょーもないもめごとなんて、
当事者同士でなんとかしましょうと私は思いますが
「先生にいってやろ」を想起させる
「店長にいってやろ」が存在し
店長は聞いたからには最後まで聞き、善処します。
私は、店長に余計な仕事をさせないと決めていたはずが、
しょもない人間関係トラブルに巻き込まれ、
傍観していた誰かが、私の事を被害者として店長に報告したらしく
店長から電話をもらってしまいました
私は「私は傷ついてもいませんし、気にせずに仕事を続けたいと思っていますので、
ご心配にはおよびません(キリッ)」
と言ったついでに、
「店長はひとつひとつ丁寧に、冷静に公平に判断されて善処されていますが、店長ご自身は大丈夫ですか?
お休みは取られていますか?
いつ寝てるんだろうとか心配になることがあります。
みんな、なんでも店長に頼り過ぎで、自分たちでなんとかできることはもっとあると思いますし……」
と、ついぺらぺら喋った勢いで
「店長はサイボーグじゃないのに」
と私が言ったのに対して
「はい。僕はサイボーグではない」
と店長は、いつもの変わらぬトーンと口調で答えましたが
その答え方がまさにサイボーグっぽかったっす
「僕はサイボーグではない」
お客様からのクレーム
お客様からのクレームの第一位は、私語です。
従業員同士が仲良くなり、つい仕事に関係のない話題で盛り上がってしまったり
大きな笑い声を上げたりするのは、
静かにお食事を楽しみたいお客様や、
一緒に過ごされている方との会話に集中したいお客様にとって不快なものです
……仰る通りです。気を付けます。。。
サイボーグ店長、私語についてのご指摘をお客様から頂き、
従業員全員に指導します。
「私語のすべてがいけないわけではありません。
大きな声でのおしゃべりや、笑い声は、お客さんに聞こえていると、覚えていて欲しい。
静かに食事を楽しみたい人もいると、覚えていて欲しい」
店長はそう言った後、窓の外の雪景色を見て
「挨拶がてら、『雪が降りましたね』くらいならいいですし、挨拶も大切です」と続けました。
てことは、「晴れていますね」もOKですよね?
「今日はいいお天気ですね」もOKですよね?
「月がきれいですね」もOKですよね?
「月がきれいですね」
「月がきれいですね」!!??
「I LOVE YOU」!!??
ええと、夏目漱石の逸話。
漱石が英語の教師だった頃、生徒が「I LOVE YOU」を「我、君を愛す」と訳したところ、
漱石は「日本人はそんなことは言いません。『月がきれいですね』とでも訳しておきなさい」と言ったとか。
そんなこんなで、私はその日から
店長に挨拶をするときには
「おはようございます。月がきれいですね」
と言うことにしまして……
←ホントかよ。
「この人を好きかも知れない」とか
「好きになってしまいそう」とか言う時点で、もう好きなのだと思います。
「この人を好きだ」と自分が認めたら、
その人のことをどんどん知りたくなって
私が今まで知らなかった部分を知りたくなって……
例えば
先日見せてくれた『10秒に1食分の具材盛り合わせを作るターボ機能』の他の機能も
「アニサキス、サルモネラ、カンピロバクター……負ける気がしねぇ」
食中毒の原因菌との戦闘機能搭載。
ストパーをかけているように見せかけた黒髪は、実は鋼。以外の秘密も
M27星でミッション中の妹とは、もう何年も通信していない。
「あいつ、ちゃんと充電してるかな……」
プライベートも。例えば、休日の過ごし方。
休日がない……