ぼくの人生の目的は、僕自身が世界に向かって投げかけた問いを解決することにある。

もし僕が生きている間にその問いを解決できなかったとしても、先人達がそのヒントを残してくれたように、僕もヒントを残すことにしている。

ぼくが世界に向かって投げかけた問いは、ぼくの祖先たちが専念し、そして答えることのできなかった問いである。

ぼくはその問いの答えが形として残せないものだということは承知している。しかしぼくがそれを知れたのも、先人が形を残してくれたおかげである。だからぼくも先人のやり方に従って未来に答えを残していこうと決心したのだ。

ところで何故ぼくが世界に向かって問いを投げかけるのかというと、それは世界がその問いを必要としているからである。この世は諸法実相である。

ぼくがその問いをするのは自然なことである。しかし、ぼくがその答えを知ってしまうのは人間として不自然なことなのかもしれない。

たしかに、答えがない問いに答えるのは不自然である。つまり、ぼくはその問いには答えがないということを多くの人が納得できるように伝えていくこと、それがぼくの人生の目的なのだ。