監督 スペンサー・サッサー
主演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
製作 出演 ナタリー・ポートマン
母を事故で亡くした少年の家に、ヘッシャーと名乗る謎のヘヴィメタ野郎が勝手に居候を決め込む。
失意のどん底にいる少年と父、何もしてやれない祖母、勝手きわまる下品で粗暴なヘヴィメタ野郎によって、気持ちが変化していく家族のお話。
なんとなくだが、心に残る作品。
ストーリーは重く暗い。ヘヴィメタ野郎はとにかく乱暴。少年は性格が屈折していて可愛げがない。父親は放心してるだけ。ただ、3人が並んでソファに座っているシーンは何だか笑える。
おばあちゃんが健気で優しくて、暗い映画のいいアクセントになっている。
ヘッシャーとおばあちゃんのシーンは微笑ましい。ストーリーの中で、希望のあるシーン。
製作費がかなり安いせいか、映像に関しては動きも少なく平々凡々な画風で、特にヘヴィメタを前面に出してるわけではないので邦題倒れな感もあるが、それでも心に残るものがあるのは、やっぱり出演陣の好演だろう。
ヘッシャー役のジョセフは、表情がいい。粗暴なんだけど表情は笑顔。元々タレ目で笑い顔の役者なんで、逆にヘヴィメタの格好の方が違和感あるのだが。
おばあちゃんと話すときの笑い方、人を食ったような哂い方、自分を嘲る嗤い方、笑うジョセフ満載で、いつもパンツ一丁なんで女性ファンにはたまらないだろう。
マッシュポテトとシリアルの食べ方は、ぜひ真似してみたい。
少年役の子は、ハリウッド子役のステレオタイプな風貌の子で、残念ながら他の映画の子役と見分けがつかない…
父親役のレイン・ウィルソンは、【スーパー!】のときに思っていたが、かなり巧い役者だと思う。
よくもまあ、あそこまで放心状態でいられるものかと。
おばあちゃんが良かったね。かわいそうだけど、かわいらしい。
水パイプのシーンが特にいい。
役柄的には少年のもう一つの希望となりうる、いじめられる少年を助けるスーパーのレジ係役のナタリー。
初登場の際は彼女と見紛うほどのビン底メガネで、地味でブサイク。
水を被ってメガネ外したらやっぱりナタリーで、絶世の美女。
駐禁切られるシーンは抱きしめてあげたくなる。
少年とアイス食べながら歩いて帰るシーンは、まるで80年代の子供恋愛映画のパッケージ。
この映画と【抱きたいカンケイ】や【ブラック・スワン】で、優等生を脱皮した感がある。
才色兼備でエロティック、いよいよハリウッド最高峰の女優になってきた。
カテゴリー的にはヒューマンドラマでも、ヘッシャーの存在自体が謎なので、ミステリーに近いかもしれない。
そう、あとから考えると、憑依かな…と思ってみたり…。
