「君が好き」の曲が聴けます。
君が好き
作詞・作曲：桜井和寿
もしもまだ願いが一つ叶うとしたら
そんな空想を広げ
一日中ぼんやり過ごせば
月も濁る東京の夜だ
そしてひねり出した答えは
君が好き
僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい
夜の淵 アパートの脇
くたびれた自販機で二つ 缶コーヒーを買って
僕の手が君の涙拭えるとしたら
それは素敵だけど
君もまた僕と似たような
誰にも踏み込まれたくない
領域を隠し持っているんだろう
君が好き
この響きに 潜んでいる温い惰性の匂いがしても
繰り返し 繰り返し
煮え切らないメロディに添って 思いを焦がして
歩道橋の上には 見慣れてしまった
濁った月が浮かんでいて
汚れていってしまう 僕らにそっと
あぁ 空しく 何かを訴えている
君が好き
僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい
夜の淵 君を待ち
行き場のない想いがまた夜空に浮かんで
君が好き 君が好き
煮え切らないメロディに添って 思いを焦がして
「君が僕をバカにする」 感・想・文・FRAGILE
君が僕をバカにする。
君のことばかり考えてしまって、なにも手につかない。
君がどこにいて何をしてるのかを知りたくてしかたなくて。
君をつくってる要素を日々ぎこちない会話の中で集めては、僕をつくってる要素と重ねて幸せな気持ちになったり、わからないところがあれば少し悲しい気持ちになりながら、ひそかに君の勉強したりなんかして君に少しでも近づこうとしてる。
ついさっきまで会っていたのに、話をしていたばかりなのに、もう会いたい気持ちがあふれてる。
こんな気持ちになったことはないよ、なんて嘘つきの僕は君に言ったりするのかな？
恋は盲目で危険な橋も渡れてしまう。
まるで宗教かなんかに洗脳されたみたいに、怖いもの知らずになる。
まるでドラッグかなんかをやったみたいにハイテンションになって、悪魔とダンスも踊れてしまう。
悲しみの底に触れていたことさえも、忘れさせるほどの好きって気持ちに溺れていたい。
好きが僕を盲目にする。
好きが僕を記憶喪失にさせる。
好きが僕のすべてになる。
わかってるよ。見えない傷を抱えてるから。
わかってるよ。癒えない悲しみもあることも。
わかってるよ。見せたくない闇があるってことも。
いまだけはバカでいさせて。
いまだけは好きって気持ちに浸らせて。
バカなままじゃいられないのは、誰より僕が知っているから…
でも、どうしようもないんだ。
君が僕の好きな人になってしまったから。
好きが僕をバカにする。
君が僕をバカにする。
バカになった僕は、まるで魔法かなんかにかけられたみたいに、懲りもせず、また儚い夢を見る。
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