オーバーローンについていい例があったのではっておきます。
よく借金返済につまった時に勧誘されます。
まあ僕の場合は車でしたけど・・・
案外商品ももらえず架空のローンだけ通されるかもね・・・
詐欺師は口がとってもお上手![]()
住宅ローン破綻と多重債務整理~破産 へと必ず落ちていく最悪な債務整理を自分で手続き する時の失敗のパターン。
金融機関から住宅ローンを借りるときに、実際の金額よりも高い契約書を偽造して提出し、必要以上のお金を借りることをオーバーローンといいます。
これで一時的に債務が減ったように勘違いしても、いずれ以前よりも借金が膨らんだことに気が付き、個人再生を図ろうにも、簡単であるはずの個人再生手続きの唯一の住宅資金特則条項を定めた再生計画が不認可になる時 、つまり違法行為による借り入れに該当し、個人再生はできないでしょう。
一昔前の例を一つ。市場販売価格1,800万円…どう高く見積もっても2,000万円以上の価値のないマンションを、300万円くらいの借金ある人が、金融屋さん(もしくは紹介屋)から紹介の、オーバーローン専門不動産屋さんから2,500万円で購入します。
キャッシュバックにつられて巨額の債務者に
この取引、不動産屋さんは普通に売るより最低500万円は『得』します。
逆に購入者は700万円くらいも『損』をしてまで家を買って、更に2,500万円の『新たな借金を背負う』ことになりました。
なぜこんなことするかというと、300万円の借金のある人が、500万円を得した不動産屋さんから300万円の現金をキャッシュバックしてもらう約束をしているからです。
300万円の借金のある人は、その現金の300万円で(そのホンの一瞬だけ)、住宅ローン借り入れで作った資金によって個人債務を整理でき再生できた つもりになってしまいます。
不動産屋さんは300万円をあげても、まだ200万円の利益が残るわけです。
不動産屋さんはどう転んでも損はありません。
これは単純計算で、実際はもっと複雑ですが、概ねこんなものです。
結局、買わなくてもいい家を買って「700万円分の不動産価格の損」をし、元の借金300万円から、2,500万円の住宅ローンの借金を背負うなんて、馬鹿じゃないか、と思われるでしょう。
しかし、口説く側の不動産屋さんが、兎に角言葉巧みに
住宅ローンは金利が安いでしょ?
そこに住めばもう家賃を気にすることないでしょ?
もしくは「そこを人に貸せば家賃収入」ができてそれで自分の住んでるマンションの家賃を払えるでしょ?
などなど誘うから、借金のある人も、そんなものかぁ、と思ってしまうわけです。
引越し費用や家具代などに使うなどの目的で、毎月返済するのですから罪の意識が低く、また、銀行の担当者もウスウス気付いていても見逃すという現実があったようです。
しかし、最近では、リフォーム費用なども含めて融資が得られるし、不動産会社やハウスメーカーも健全化されつつあって、かなり減ったように感じられます。
オーバーローンは、借入申込時にバレるケースがほとんどで、融資が実行されてからバレるのは珍しいです。逮捕までされるのも珍しいです。でも、どの道ばれます。
公務員の共済ローンはバレにくい
公務員共済などのオーバーローンはバレにくいと、唯一言われます。公務員の共済は、勤続年数に応じて借入額が決まり、退職時に残債を返済するので、退職金の前借りのようなシステムです。
ですから、返済されない可能性はゼロなので、不正ではありますが、共済の実質的な被害はないはずで、刑事事件化するのは非常に厳しいと感じます。
共済に提出された売買契約書と実際の契約書を照合しなければ確認できないし、共済が自主的に数年前の書類を確認しているとは思えません。
不正発覚後は全額一括返済
オーバーローンがばれると、逮捕もそうですが、不正が発覚すると、借入金を全額一括返済しなければならず、実勢価格よりも高く借入をしているのですから、売却しても返済できないケースがほとんどで、自己破産する可能性が高くなります。
というより、詐欺紛いの手段で借り入れした場合、もし債務者本人が個人版民事再生を望んでも、住宅資金貸付債権(住宅ローン)の債権者 たる銀行が許さないでしょう。債権者の同意と住宅ローンの支払期間延長 など得られるはずもなく、おおかたは、その再生債務者に保証会社が求償し一部弁済 を求められることになるでしょう。
自己破産すると、裁判所はオーバーローンの物件など「面倒」だから、さっさと「同時破産で免責」してくれます(不良債権回収の競売結果と住宅ローン )。
借金はチャラになり、オーバーローン物件に破産管財人をつけても仕方がないから、管財人も付かず、破産者は家には住んでいられることもあります。
しかしなにより、詐欺破産だとか私文書偽造やらなにやらの罪に、もとはといえばたかが300万円で問われるなどバカバカしい話でしょう。